モスバーグ ブラウニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モスバーグ ブラウニー
モスバーグ ブラウニーの広告。セミオートマチックと誤って表記されている。
種類 多銃身拳銃
開発史
製造期間 1919年から1932年[1]
諸元
銃身 6.4cm[1]

弾丸 .22ロングライフル弾および.22ショート弾[1]
銃砲身 4銃身[1]
作動方式 ダブルアクション
打撃式
照準 アイアンサイト
テンプレートを表示

モスバーグ ブラウニー: Mossberg Brownie)とは、.22ロングライフル弾を用いる4銃身の拳銃である。ペッパーボックスピストルデリンジャーとの類似性があり、1920年から1932年にかけてO・F・モスバーグ&サンズ社で生産された[2][3]。ブラウニーは、Shattuck Companyが特許取得し、より早期に出現した拳銃を基礎としている。オスカー・モスバーグはこの会社に所属していた[4]

設計[編集]

この拳銃はダブルアクションで作動するトリガーと回転式の撃針を備える。トリガーを引いて撃鉄を解放するたび、連続して各薬室を発火させるために撃針も回転させられる。銃身部分を前方へ開くには、頂部に設けられたラッチによって開放できる。使用済みの薬莢を抜き出すため、モスバーグ社は曲げた板金を付属させた[4]

1986年から1987年、アドバンテージアームズ社ではブラウニーに多数の装備を付けたモデル422を製造した[2]。アドバンテージアームズでは、.22ウインチェスター・マグナム・リムファイア弾を装填できるタイプや、エキストラクターを内蔵したモデルも設計している。

コブライ社では「ポケット・パル」と呼ばれる風変わりな回転式拳銃を製造した。これはブラウニー同様の中折れ機構、レイアウト、撃発システムを装備した。コブライはこれに加え、ユニークな2銃身と2口径システムを組み合わせている。ジグザグな構造の回転弾倉が2個付属しており、1個は.22LR弾を、もう1個は.380ACP弾を装填する。どちらの弾倉をはめ込むかにもよるが、下部の.22口径銃身の射撃と、上部の.380口径銃身を射撃するにあたっては同じ撃鉄を用いる[5]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c d Peterson, Philip. Gun Digest Book of Modern Gun Values: The Shooter's Guide to Guns 1900 to Present (16th ed.). p. 192 
  2. ^ a b James, Gary. "Handguns". Guns & Ammo, February 2003
  3. ^ Flayderman, Norm (2007). Flayderman's Guide to Antique American Firearms and Their Values. Gun Digest Books. p. 399. ISBN 0-89689-455-X 
  4. ^ a b Macar, Dave (1 March 2016). Best of Gun Digest - Handguns & Handgun Shooting. United States: F+W Media. ISBN 1440246106 
  5. ^ Angelfire article on Pocket Pal