マッティク谷線

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マッティヒ谷線
基本情報
現況 営業中
オーストリア
所在地 ザルツブルク州
オーバーエスタライヒ州
起点 シュタインドルフ (シュトラースヴァルヒェン近郊) 駅
終点 ブラウナウ (イン) 駅
駅数 14駅
路線記号 261 01
路線番号 190
開業 1873年9月10日[1]
所有者 オーストリア連邦鉄道
運営者 オーストリア連邦鉄道
路線諸元
路線距離 37 km
軌間 1435 mm (標準軌)
線路数 単線
最大勾配 11 ‰
最小曲線半径 156 m
最高速度 80 km/h
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マッティク谷線ドイツ語: Mattigtalbahn)は、オーストリア国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は190

停車場・施設・接続路線
STR
オーストリア西部鉄道
BHF
0.3 シュタインドルフ (シュトラースヴァルヒェン近郊) 542 m
ABZgr
オーストリア西部鉄道
HST
1.5 シュトラースヴァルヒェン西駅 2013~
LSTR
STR+GRZq
ザルツブルク州 / オーバーエスタライヒ州
LSTR
BHF
4.1 フリードブルク
LSTR
HST
5.7 レンガウ
HST
7.1 タイヒシュテット
HST
10.2 アヘンローエ
BUE
国道147号
eHST
13.0 ムンダーフィング・ダムプフゼーゲー ~2017
BHF
13.6 ムンダーフィング
HST
16.4 シャルヒェン=マッティヒホーフェン 2016~
BHF
18.1 マッティヒホーフェン
LSTR
HST
20.8 フルト
BUE
国道147号
HST
24.1 ウッテンドルフ=ヘルプファウ
BUE
国道142号
BHF
27.6 マウアーキルヒェン
HST
31.3 聖ゲオルゲン (マッティヒ)
eHST
34.3 アヒング
LSTR
ABZg+r
インクライス線
LSTR
BHF
ブラウナウ (イン)
STR
インクライス線

運行形態[編集]

快速普通について説明する[2]。大部分の区間は上オーストリア運輸連合 (Oberösterreiche Verkehrsverbund, OÖVV) の管轄下にある[3]。ウィーン方面に直通する特急列車についてはオーストリア西部鉄道を参照。

快速「レギオナルエクスプレス(REX)」[編集]

  • フライラッシング - ザルツブルク - リンツ間 【平日運行】
    平日のみ、ザルツブルク行とフライラッシング行が1本ずつ、フライラッシング発リンツ行が1本運行される。シュタインドルフ以東は101号線に、ザルツブルク以西は200号線に直通する。
    2021年春以前はシュタインドルフにも停車していた。
  • REX21系統: フライラッシンクシュタインドルフブラウナウ
    1時間に1本の運行。土曜・休日は2時間に1本の運行。また、大半がザルツブルクからローゼンハイム線のフライラッシンクまで乗り入れる。
    過去の運行形態
    2017年以前は、シュタインドルフにも全列車が停車していた。朝のザルツブルク方面行1本を除くほとんどの列車が各駅に停車していた他、本数も2時間に1本であった。
    2018-21年度は、ゼーキルヒェン、シュタインドルフ、タイヒシュタット、アーヘンローエが大部分通過となった。平日の午後は1時間に1本の運行となった。
    2022年度より、全列車ゼーキルヒェン停車となった。
    2023年度より、平日午前も1時間に1本の運行となった。

普通「レギオナルツーク(R)」[編集]

  • R21系統: ザルツブルク - シュタインドルフ - フリードブルク
    1時間に1本の運行。
    過去の運行形態
    2017年末に、ザルツブルク - シュタインドルフ - シュトラスヴァルヒェン間に運行を開始した。当初は平日・土曜日中心の運行で、休日は北行1本のみの運行であった。カーザーンは一部を除きを通過していた他、ヴァラーゼーは全列車通過であった。
    2022年度ダイヤでフリードブルク発着に変更された他、毎日運行となった。
    2023年度より、カーザーン停車となった。また、ヴァラーゼーも含めた各駅停車の列車が設定された。

  • ノイマルクト - ブラウナウ
    一日2往復(土曜日・休日は南行片道1本)の運行。
    過去の運行形態
    2017年以前は、シュタインドルフ以北の運行であった。平日午後に運行され、快速と合わせて1時間毎の運行となる様なダイヤとなっていた。
    2018,19年度は、一日3往復(土曜2往復、休日1往復)運行していた。朝の南行1本に限り、シュタインドルフ通過でノイマルクトまで乗り入れる様になった。
    2020,21年度は、一日2往復(土曜1往復、休日運休)運行していた。
    2022年度に、全列車ノイマルクトまで延伸された他、土曜・休日は南行片道1本の運行となった。シュタインドルフは停車となった。

Sバーン・ザルツブルク[編集]

  • リンツ - シュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク - フライラッシンク間(S2)
    毎時1本の運行。ザルツブルク以西は200号線→ドイツ国鉄951号線に直通する。東行片道1本のみ、途中駅を通過する。
    過去の運行形態
    2017年以前は、大部分がシュトラスヴァルヒェン - ザルツブルク間のみの運行で、全て各駅停車で、ノイマルクトにも停車していた。
    2017年末にリンツ - フライラッシング間の運行となった。
    2019年末に途中駅通過の列車が設定された。
    2021年末にシュタインドルフ通過となった。

駅一覧[編集]

以下では、オーストリア国鉄190号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • REX:快速
    • R:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • ☆印:半数停車
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ rj WB REX R S 接続路線 所在地
190 ザルツブルク駅 - ザルツブルクから
0.0
ウィーンから
312.5
 

200号線(シュヴァルツァハ方面)
ドイツ鉄道951号線(ブレゲンツ/ミュンヘン/ランツフト方面)

ザルツブルク州 ザルツブルク市
カーザーン駅 2.6 2.6 309.9   200号線(ヴェアグル方面短絡線)
ハルヴァンク・エリクスハウゼン駅 4.4 7.0 305.5     ザルツブルク郊外郡
オイゲンドルフ駅 2.7 9.7 302.8    
ゼーキルヒェン・アム・ヴァラーゼー駅 3.4 13.1 299.4    
ヴァラーゼー駅 3.3 16.4 296.1    
ケステンドルフ・ヴェング駅(*3) 2.3 18.7 293.8    
ノイマルクト・アム・ヴァラーゼー駅(*2) 4.6 23.3 289.2   101号線(ウィーン方面)
シュタインドルフ・バイ・シュトラスヴァルヘン駅 1.8 25.1 287.4 分岐点から
0.3
101号線(ウィーン方面 *4)
シュトラスヴァルヘン西駅 1.2 26.3   1.5        
フリードブルク駅 2.6 28.9   4.1         オーバーエスターライヒ州 ブラウナウ・アム・イン郡
レンガウ駅 1.6 30.5   5.7        
タイヒシュテット駅 1.4 31.9   7.1        
アーヘンローエ駅 3.1 35.0   10.2        
  ムンダーフィンク・ダンプフセゲ駅(2017年12月休止)       (13.0)        
ムンダーフィンク駅 3.4 38.4   13.6        
シャルヘン・マッティクホーフェン駅(*1) 2.8 41.2   16.4        
マッティクホーフェン駅 1.7 42.9   18.1        
フルト駅 2.7 45.6   20.8        
ウッテンドルフ・フェルプファウ駅 3.3 48.9   24.1        
マウアーキルヒェン駅 3.5 52.4   27.6        
ザンクト・ゲオーゲン・アン・デア・マッティク駅 3.7 56.1   31.3        
ブラウナウ・アム・イン駅 7.0 63.1   38.3       151号線(ノイマルクト方面、ジムバッハ方面)
(*1): 2016年12月開業。
(*2): 2020年以前の駅名は、「ノイマルクト・ケステンドルフ」。なお、ケステンドルフの玄関駅は、ケステンドルフ・ヴェング駅でなく、ノイマルクト駅の方である。
(*3): 2020年以前の駅名は、「ヴェング」。[4]
(*4): ウィーン方面への列車は全て通過。ウィーン方面への乗換はノイマルクトで行う。

脚注・出典[編集]

  1. ^ K. k. priv. Kaiserin Elisabeth-Bahn. Eröffnung der Eisenbahnstrecke Braunau-Strasswalchen. Wiener Zeitung, 22. September 1873 (Original, ANNO):オーストリア国立図書館の資料
  2. ^ Fahrplanbilder (ドイツ語)
  3. ^ 上オーストリア運輸連合の路線網・区域:OÖVVの資料
  4. ^ ÖBB investieren in Salzburg weiter kräftig in den Ausbau der Bahninfrastruktur

外部リンク[編集]