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ホームファイリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ホームファイリングとは、一般家庭における文書管理方法のひとつ。株式会社オフィスミカサが具体的な分類・管理などの方法を提唱し、名称の商標を有する。

概要[編集]

行政や企業で導入されている公文書管理の方法を一般家庭のケースに落とし込んだ手法で、家庭においても書類=情報資産と見なし、単に保存するのではなく管理・活用することを目的としている。

特徴[編集]

省スペース・安価で廃棄が容易な紙製の個別フォルダを収納用品として使用し、垂直に立てるバーチカル式を推奨。またバーチカル式の中でも6分の1カットシステムと呼ばれる、列の場所で大分類・中分類を表示させる方式を利用している。各家庭の状況に応じた分類を記した管理表により、一元的に情報の所在を把握できる仕組みとなっている。家族それぞれが必要な書類を迷わず取り出せ、その状態を維持できるようにすることが完成形とされる。

資格[編集]

民間資格として、ホームファイリング初級・中級・上級と、ホームファイリング初級認定講師・ホームファイリング実践編認定講師がある。

終活としての活用[編集]

以下のメリットから、終活としての側面も持ち合わせる。

  • 緊急時、同居の家族以外にも必要な書類や情報の所在がわかる
  • 管理表で、個別フォルダに収納していない書類やデータ・自宅にない書類やデータ情報の所在も把握・共有できる
  • ホームファイリングにより必要な書類のみが厳選され、不要な書類が削減される(不要な情報確認の時間を減らす)

参考文献[編集]

  • 長野ゆか『実践!はじめてのホームファイリング ―「おうち書類」の片づけかた』同文舘出版 2022年 ISBN 978-4495541125