プレイン・ランゲージ

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プレイン・ランゲージ英語: plain language、「平易な言語」の意)は、読み手が必要な情報を簡単に見つけ、見つけた情報を容易に理解し使えるようにするために、的確に言葉を選び、文章の構成やデザインを行っているコミュニケーション様式の総称である[1]。主に官公庁、企業の情報発信に使用される。

2019年6月にThe International Plain Language Federation[2]のプロジェクトの代表が、『Plain Languageの標準化』への提案書を国際標準化機構(ISO)の技術委員会37(TC 37)に提出し、2019年9月末に、TC37においてISO化に向けた作業を開始することが採択された[3]

各国の動向[編集]

アメリカ合衆国[編集]

アメリカ政府は1970年代に導入。官公庁への国民からの問い合わせが減少、意思疎通が原因で生じた訴えや訴訟のコストが激減。納税者が法的義務を果たし、パフォーマンスが向上。米国大統領スピーチなどでも使用される。下記は採用例[3]

  • 1997年:米国証券取引委員会
  • 1998年:企業の開示財務資料
  • 1980年:全米保険監督官協会
  • 1980年:新聞・雑誌

イギリス政府[編集]

公正取引局、政府機関は1970年代後半 特定の消費者契約を平易な言葉で表記。地方自治体、厚生サービスおよび大手金融会社などにも普及[3]

カナダ[編集]

カナダ政府は2012年のコミュニケーション政策で「情報の明確さと一貫性を確保するには、平易な言語と適切な文法を市民とのすべてのコミュニケーションに使用する必要」と言及[3]

フィンランド[編集]

2011年 所得税、交通安全に関する全ての法律、総務省は市民とのコミュニケーションにおいて平易な英語を使用、表記する[3]

ノルウェー[編集]

2009年「公的サービスにおけるプレイン・ランゲージの使用」プログラムを開始[3]

オーストラリア[編集]

所得税と交通安全に関する法律を平易な英語で表記。平易な言語の使用については州政府と法律専門家からの動きが大きい[4]

ニュージーランド[編集]

2017年 プレイン・ランゲージ法案の提出[3]

南アフリカ共和国[編集]

1998年、2008年 消費者とのコミュニケーションにおいてプレイン・ランゲージの使用を義務付ける政府法令[3]

メキシコ[編集]

メキシコ政府の「市民の言語プロジェクト」は、政府の規制を市民に理解しやすくすることを目的としている。市民や公務員がビジネスや業務を簡単、安全、迅速に完了できるようにすることを意図して作成された[4]

欧州委員会[編集]

新たに「クリア・ライティング・キャンペーン(明確に文章を書く運動)」を開始。職員が、あらゆる文書をすべての言語で、より明確に短くシンプルにすることを奨励。EUのイメージや効率性を高めることを目的としている。[4]

脚注[編集]

  1. ^ Plain Language | International plain language federation” (英語). 2020年4月17日閲覧。
  2. ^ Center for Plain Language、Clarity、Plain Language Association International (PLAIN)による合同プロジェクト” (英語). Center for Plain Language. 2020年4月17日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 各国の動向”. JPELC(Japan Plain English & Language Consortium:ジャパン・プレイン・イングリッシュ・アンド・ランゲージ・コンソーシアム). 2020年4月17日閲覧。
  4. ^ a b c Simply Put | Plain English around the world”. www.simplyput.ie. 2020年4月17日閲覧。

関連項目[編集]

プレイン・ジャパニーズ

プレイン・イングリッシュ


外部リンク[編集]

Japan Plain English & Language Consortium(JPELC)