ブロック (プログラミング)
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ブロック(英: block)とは、プログラミング言語におけるコードのまとまり(コードブロック)のことである。
ブロック状のパーツを組み合わせてプログラミングを行うScratchなどの「ブロック」とは異なる。
概要
[編集]文(英: statement)から成る言語では、ブロックによって複数個(0/2個以上・言語により異なる)の文がまとまってひとつの文になっているものを複文(英: compound statement)または複合文と呼ぶ。JISでは「区」と呼ばれる[1]。
ブロックは入れ子にすることができる。すなわち、ブロック内にブロックを作成することができる。
C言語などでは、ブロックは変数のスコープの区切りでもある。すなわち、あるブロック内で定義された変数には、ポインタ等によりエスケープされない限り、ブロック外からはアクセスできない。ECMAScriptでは、以前はブロックは変数のスコープに影響しないという仕様だったが、ECMAScript 6th Edition(ECMAScript 2015)では新たに ブロックの最後までがスコープとなる宣言が導入された。
ローカル変数の場合、ブロックによって変数の寿命が決まる[注釈 1]。一方、グローバル変数の寿命は、ブロックによって左右されない。
SmalltalkやRubyにある似たようなものは、ブロックと呼んではいるが、複文ではない別のもので、メソッド呼び出しに付加する特別な引数のようなものである(クロージャに最も近い)。Rubyではそれ自体はオブジェクトではないが、Smalltalkではオブジェクトである。なお、Rubyにおける複文に相当するものとしては、if-endなどにおいて、ifそれ自体がコードのかたまりの開始のキーワードとして機能するというEiffel風のスタイルを採っている。
ブロックの構文
[編集]ブロックの記述については、言語によって構文が異なる。
F#のように、軽量構文(英: lightweight syntax)と冗語構文(英: verbose syntax)を選択できる言語も存在する[2]。
例
[編集]入れ子になったブロックの例。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int x = 0;
while (1)
{
if (x < 10)
{
printf("%d\n", x);
x++;
}
else
{
printf("Finished.\n");
break;
}
}
return 0;
}
ブロッキング処理
[編集]動作が完了するまで呼び出し元が待たされる(ブロックされる)処理のことをブロッキング処理(英: blocking processing)と呼ぶ。ブロックされる状況にある場合は即座にエラーを返して呼び出し元を待たせない方式をノンブロッキング処理(英: non-blocking processing)と呼ぶ。代表的な例として、ネットワーク通信におけるブロッキングとノンブロッキングが挙げられる。
また、呼び出しが完了すると同時に処理結果を通知する方式を同期処理(英: synchronous processing)と呼ぶ。いったん処理を開始してから、後で(イベントやコールバック関数を使って)結果を通知する方式を非同期処理(英: asynchronous processing)と呼ぶ。通例ファイルなどのストレージ入出力処理(英: Input/Output, I/O)には非同期I/Oを用いる。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ 生存期間あるいはエクステント(英: extent)とも。
出典
[編集]- ↑ 『JIS X 3003:1993 電子計算機プログラム言語Full BASIC』§4.2.1より「BASICプログラム中で,ある種の行の論理的な集まりを区 (block) という。」
- ↑ Verbose Syntax - F# | Microsoft Docs