ハシグロリュウキュウガモ

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ハシグロリュウキュウガモ
ハシグロリュウキュウガモ
ハシグロリュウキュウガモ
Dendrocygna arborea
保全状況評価[1][2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svgワシントン条約附属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: リュウキュウガモ属
Dendrocygna
: ハシグロリュウキュウガモ
D. arborea
学名
Dendrocygna arborea
(Linnaeus, 1758)[2]
和名
ハシグロリュウキュウガモ[3][4]
英名
Black-billed whistling-duck
Cuban whistling-duck
West Indian whistling-duck
[2][3][4]

ハシグロリュウキュウガモDendrocygna arborea) は、カモ目カモ科リュウキュウガモ属に分類される鳥類。

分布[編集]

アメリカ領ヴァージン諸島プエルトリコアンティグア・バーブーダイギリス領ヴァージン諸島ケイマン諸島タークス・カイコス諸島キューバジャマイカセントクリストファー・ネイビスドミニカ共和国ハイチバハマ[2]

形態[編集]

全長48 - 56センチメートル[4]。翼長23 - 27センチメートル[3]。リュウキュウガモ属最大種[3]。後頭の羽毛が膨らみ瘤状になる[4]。上面の羽衣は褐色で、灰褐色の斑紋が入る[4]。喉から胸部は淡褐色、胸部から腹部は濃褐色で、頸部から胸部にかけて濃褐色の斑紋が入る[4]。体側面は黒く、白い斑紋が入る[3][4]。尾羽下面の基部を被う羽毛(下尾筒)は黒く、白い斑紋が入る[4]

虹彩は黒褐色[4]。嘴の色彩は黒い[3][4]。後肢の色彩は黒や濃灰色[3][4]

生態[編集]

マングローブ[3]湿地林などに生息する[4]夜行性[3]、昼間は集団で大木の樹上で休むことが多い[4]

食性は植物食で、主にダイオウヤシ属果実を食べるが、液果、草本の種子なども食べる[4]

繁殖様式は卵生。ヤシ類など大木の樹上や樹洞に巣を作る[4]。6 - 10個の卵を産む[3]。抱卵期間は30日[3]

人間との関係[編集]

開発や干拓による生息地の破壊、密猟などにより生息数は減少した[4]。2013年現在は生息数は増加傾向にある[2]。2007年における生息数は10,000 - 19,999羽と推定されている[2]

1831年ロンドン動物園が初めて本種を飼育し、1869年ケルン動物園が初めて本種の飼育下繁殖に成功した[5]。日本では1978年野毛山動物園が初めて本種の飼育下繁殖に成功した[5]

出典[編集]

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  1. ^ Appendices I, II and III<http://www.cites.org/>(accessed September 5, 2016)
  2. ^ a b c d e f BirdLife International. 2013. Dendrocygna arborea. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T22679770A48132607. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-2.RLTS.T22679770A48132607.en. Downloaded on 05 September 2016.
  3. ^ a b c d e f g h i j k 黒田長久、森岡弘之監修 「ハシグロリュウキュウガモ」『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、18頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 竹下信雄 「ハシグロリュウキュウガモ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2001年、183頁。
  5. ^ a b 堀浩・千葉守 「ハシグロリュウキュウガモ -その飼育と繁殖-」『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』黒田長久、森岡弘之監修、財団法人東京動物園協会、1980年、105頁。

関連項目[編集]