ノーラ B-52
ノーラ B-52 | |
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ノーラ B-52 | |
種類 | 自走砲 |
原開発国 | セルビア |
開発史 | |
開発者 | Military Technical Institute Belgrade |
製造業者 | Complex Battle System factory in Velika Plana, Serbia |
値段 | 70万ドル(2005年生産のK0バージョン) |
製造数 | 11両が試作、それ以上生産されている |
諸元 | |
重量 | 34 t(K-I), 27,4-28 t(K0,K1,M03) |
全長 | 11000 mm |
全幅 | 2950 mm |
全高 | 3450 mm |
要員数 | 3-5名 |
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仰角 | -3°- +65° |
旋回角 | 60° |
発射速度 | 毎分6-12発(バージョンにより異なる) 初発3発は20秒。 |
最大射程 | 31km (HE-ERFB), 42 km(HE ERFB/BB), 52km(HE ERFB/RA-BB 23リットル砲室), 58km(HE ERFB/RA-BB 25リットル砲室), 67km(HE V-LAP 23リットル砲室), 20km(レーザー照準による対戦車誘導砲弾 30F39 Krasnopol(K0から発射)) |
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装甲 | バージョンに依存 - K-I: STANAG 4569 Level II(前面、背面), STANAG 4569 Level I(側面), 対地雷防護STANAG 4569 Level 2A/2B, NBC防護として与圧および換気装置 |
主兵装 | 155 mm/52口径 (23リットル砲室) or new 155 mm/52口径(25リットル砲室) |
副兵装 | 7,62mm機銃、または7,62mm/12,7mm RCWS搭載可 |
エンジン | ターボチャージャー付きディーゼルエンジン |
懸架・駆動 | 8x8 オフロード装輪 |
行動距離 | 1,000 km (620 mi) 、80 km/h (50 mph)走行時(K-I) |
速度 |
道路上: 90 km/h (56 mph) |
ノーラ B-52は155mm52口径の自走榴弾砲であり、Vojnotehnički Institut社(Military Technical Institute Belgrade、セルビア)により開発された第4世代の火砲システムが搭載され、輸出や国内運用が行われている。
最初のノーラB自走砲はノーラCに基づいてMTIによって1984年に設計されたが(この時期はユーゴスラビアを除いてどの国も今日TMG(トラック搭載砲)と呼ばれる種類の兵器は持っていなかった)、この段階では152mm榴弾砲ノーラM84が搭載されており[1]、45口径の砲が搭載されたセルビアPriboj社製8x8トラック車台および第3世代火砲システムで構成されていた。
2000年後半、MTI社は第4世代の火砲システムおよび155mm52口径の榴弾砲を搭載した新しいシステムのノーラファミリーをB-52として設計した。
派生型
[編集]バージョンにより異なるが、B-52の操作は完全自動化されており、それは36発の自動装填を含む。様々なバージョンが作られてきた:
- K0 (最初の世代。オープントップ砲架。パワードライブをマニュアル操作し、光学照準であった)
- K1(S) (K0のセミオープン砲架から変更し、全自動の、独立した自動弾道計算、自動発射、および制御システムを実現し、必要人員数を削減した)
- M03 (セミオープン砲架。K0、K1設計に基づき自動化を進めたS仕様(S designation)であり、セルビア軍に採用された)
- KE (セミオープン砲架。完全自動化された輸出仕様)
- K-I (K1に装甲化され完全自動化されたクローズ砲塔。新型の強力なシャーシ、砲塔に発射弾道および速度の測定用レーダーを持ち、NBC防護能力を備えたキャビンおよび砲塔があり、自動化された駐鋤システムがあり、スモークグレネード発射機を持ち、キャビンと砲塔間の内線通話が可能である) S仕様でありセルビア軍に納入されている
- 最新は開発中のK2であり、(25リッターの砲室、より高い連射速度、レーザー誘導の長射程砲弾、より少ない人員、新しい自動化された機能、25tに軽量化され、砲は自動的に移動状態に固定でき、新しいスモークおよびライトグレネードを持つ)
K設計はカマズ社のシャーシであり、数字の指定は主兵装装備のレベルによる北との関係による(main weapon in relationship to north)表記および輸出仕様によるものである。要求があればB-52榴弾砲に152mm砲を装備させることができる。
全てのバージョンは異なるシャーシ、装甲、砲塔、装填および補助システムを持つ。 全てのバージョンは自動化された装填システムを持ち、1つの砲による複数発同時弾着(MRSI)が可能である。 標準仕様にはコンピュータ化された砲制御システムおよび地表ナビゲーションシステムが搭載される。 防弾性能は小火器、榴弾の破片およびいくらかの地雷に対するものである[2][3][4]。
採用実績
[編集]セルビアはノーラB-52戦場火砲システム(K1、KE、KIを含むB-52ファミリー、BOV M11偵察車、BOV M10指揮車、およびに部隊砲制御および気象用車輌、弾薬運搬車など様々な車輌に搭載され、小隊用戦場火砲ソフト、部隊および分隊レベルが含まれる)をミャンマー、ケニヤ、バングラデシュに輸出している[5][6]。
完全装備の部隊は通常6-12両の自走榴弾砲により構成される。1-2両のBOV M11偵察車、3両のBOV M10指揮車(小隊ごとに1両、および部隊に1両)、3-6両の弾薬運搬車、通信および作業車輌、2-3両の一般用補給車輌(燃料、食料、水など)および1-2両の砲撃指揮およびレーダーの搭載された火砲の目標指定用車輌である。
19式 | アーチャー | カエサル | ATMOS | ダナ | ノーラ B-52 | G6-52 | 2S22 | RCH 155 | |
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画像 | |||||||||
全長 | 11.21m | 14.1m | 10m | 9.5m(本体) | 11.1m | 11.0m | 10.4m | ? | 10.4m |
全幅 | 2.5m | 3.0m | 2.55m | 2.55m(本体) | 3.0m | 2.95m | 3.5m | ? | 2.99m |
全高 | 3.4m | 3.3-3.9m | 3.7m | ? | 2.85m | 3.45m | 3.4m | ? | 3.6m |
重量 | 25t以下 | 33.5t | 17.7t | 22t(参考) | 29t | 34t(K-I) 25t(K2) |
46.5t | 28t | 39t以下 |
最高速度 | 90km/h | 65km/h | 100km/h | 80km/h(道路上) 30km/h(不整地) |
80km/h | 90km/h(道路上) 25km/h(砂利道) 15km/h(不整地) |
85km/h | ? | 100km/h(道路上) |
乗員数 | 5名 | 3-4名 | 5名 (緊急時3名) |
4-6名 | 5名 | 3-5名 | 3-5名 | 5名 | ? |
主砲 | 52口径155mm | 36.6口径152mm | 52口径155mm (砲室23Lまたは25L) |
52口径155mm | |||||
副武装 | - | RWS×1 | - | - | 7.62mm機銃 または 7.62mm/12.7mm RCWS |
- | |||
最大射程 | 不明 | 60km[注 1] | 50km[注 2] | 41km[注 3] | 28km[注 3] | 58km[注 4] 67km[注 5] |
67km[注 6][注 7] | 35~40km | 40km |
発射速度 | 不明 | 8-9発/分 | 6-8発/分 | 4-9発/分 | 5発/分 | 6-12発/分 | 4発/分 | 4-8発/分 | 不明 |
装填装置 | 自動アシスト | 自動[注 8] | 自動アシスト[注 9] | 自動アシスト | 自動 | 自動アシスト | 自動 | ||
装甲 | 不明 | ○ | △[注 10] | ○ | ○[注 11] | ○ | 〇 | ||
備考 | [注 12] | [注 13] | [注 14] | [注 15] | [注 16] | [注 17] |
採用国
[編集]- 数は不明[7]。
- 18両のノーラB-52自走榴弾砲(SAGEM Sigma 30仕様にカスタマイズされる。慣性航法システムであり、単独でガイドおよび照準機能を持つ)を2011年に発注している[6][8][9]。これらは2013年に受領されるであろう。12両が追加発注されている。
- 18両のノーラB-52[14]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ M982弾
- ^ RAP弾
- ^ a b ベースブリード弾
- ^ HE ERFB/RA-BB弾
- ^ HE V-LAP弾
- ^ 数値実験では73kmも記録
- ^ M9703A1弾
- ^ 射撃準備・撤去は各30秒、8分で全弾給弾可能、全自動で装填・射撃可能
- ^ 装薬は手動装填
- ^ 数値キャビンのみ
- ^ 数値完全防護はK-I,K2のみ
- ^ 舗装面でも射撃可能
- ^ タッチパネル式照準装置
- ^ 6x6や8x8のトラックを自由に選択可能
- ^ 世界初の装輪式自走榴弾砲、砲塔は225°旋回可
- ^ 砲塔は360°旋回可、背面には水平射撃可、対戦車誘導砲弾あり
- ^ ボクサー装輪装甲車のミッション・モジュールとして砲システムを交換可能
出典
[編集]- ^ “TOP 152 MM HOWITZER M84 NORA A”. 2015年9月19日閲覧。
- ^ Nora B-52 - Janes.com Archived 2012年9月8日, at the Wayback Machine.
- ^ “JUGOIMPORT - SDPR (Report)”. 2015年9月19日閲覧。
- ^ “Hot shots from Serbia”. Jane's International Defence Review. (21 Feb 2011) 2013年4月16日閲覧。
- ^ Serbian robots go to war (in English)
- ^ a b c “Kenya to receive Serbian armoured vehicles”. defenceweb.co.za. (5 December 2012) 16 April 2013閲覧。
- ^ http://sdarabia.com/preview_news.php?id=34251&cat=2#.VdMsTPntmko
- ^ a b “Nora B-52 155mm/52-calibre Wheeled self-propelled howitzer”. 2013年4月16日閲覧。
- ^ “Armed Forces Modernisation and Upgradation” (Jul 24, 2012). 10 March 2013閲覧。
- ^ “Cyprus parades new Serbian-made artillery and armoured vehicles”. janes.com (2019年10月3日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 81. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ “Kenya Land Forces military equipment and vehicles of Kenyan army”. 2015年9月19日閲覧。
- ^ http://www.ocnus.net/artman2/publish/Defence_Arms_13/Serbia_s_Arms_Exports_to_Myanmar_Burma_Legal.shtml
- ^ http://www.blic.rs/Vesti/Drustvo/530561/STA-JE-NOSIO-RUSLAN-Misteriozni-avion-srpske-haubice-sa-parade-odneo-u-Keniju