ノート:Mr.カラー

ページのコンテンツが他言語でサポートされていません。

油性と水性[編集]

Mr.カラーは油性アクリル塗料と呼ばれることもある。この場合「油性」は非水溶性の有機溶剤を用いていることを示しているが、本来「油性」は動物や植物由来の油脂の使用を表す言葉であり、石油由来の有機溶剤を示すのは厳密に言えば誤りである。実際、製品自体には「合成樹脂塗料」、カタログなどには「溶剤系アクリル樹脂塗料」と表記されており、「油性」の文字は使われていない。また、「水性」は本来水を溶剤としていることを表すが、GSIクレオスの「水性ホビーカラー」や「タミヤカラーアクリル塗料」等の現在販売されている国産の模型用水性塗料は、全て水溶性の有機溶剤を使用した合成樹脂塗料であり、厳密に言えば「水性」ではない。「水性ホビーカラー」は製品自体には「水溶性合成樹脂塗料」、カタログなどには「水溶性アクリル樹脂塗料」と表記されており、「水性」ではなく「水溶性」という言葉が使用されている。

Mr.カラーのような「溶剤系アクリル樹脂塗料」と「水溶性アクリル樹脂塗料」は塗料の構成としては同一で、どちらも有機溶剤にアクリル樹脂を溶かして顔料等を加えたものである。両者の違いは「溶剤系」が石油由来の水に溶けない有機溶剤を使用しているのに対し、「水溶性」ではアルコールのような水溶性の有機溶剤を使用し、水も加えている点である。どちらも溶剤の蒸発によりアクリルが皮膜を生成するが、水を加えている分「水溶性」の方が乾燥が遅くなり、溶剤の違いにより使い勝手にも差が生じている。「水溶性」の塗料は水である程度の粘度の調整をしたり、乾燥する前であれば水で筆洗いをすることもできるが、水に樹脂が溶けるわけではないので、水を加えすぎれば性能が劣化し、乾燥したものを水で溶かすこともできない。また、ラッカーという言葉は、溶剤の蒸発により、溶剤に溶けていた樹脂がそのまま皮膜を形成するタイプの塗料を表すので、皮膜の形成方法による分類では「溶剤系アクリル樹脂塗料」と「水溶性アクリル樹脂塗料」はどちらもアクリルラッカーとなる。

なお、1970年代半ばにグンゼ産業が安全性を前面に出して発売した水性塗料の「レペ」(1977年に「ホッペ」と改称)は、水溶性合成樹脂塗料ではなく、エマルション方式を採用した本当の水性塗料であり、有機溶剤をほとんど含んでいなかったが、模型用としては使い勝手が悪かったため、「水性ホビーカラー」に置き換えられる形で比較的短期間で姿を消した。

上記の記述は一度本文に記載したのですが、「Mr.カラー」内の記述としては違和感が拭えず、また事実誤認が含まれる可能性も否定できないため、こちらに移動いたしました。参考としてご覧頂き、もし内容の一部でも本文に反映した方がよいとお考えの方、あるいは事実の検証をして本文への反映をして頂ける方がおられましたら、よろしくお願いいたします。--Ootsuka02 2010年1月27日 (水) 01:02 (UTC)[返信]
確かに、Mr.カラー」内の記述ではなく、より広範囲な項目(たとえば、プラモデル模型)の方が適しているかもしれません。ですが、内容自体は有用ですので、私は反映させた方が良いと思います。ご協力頂きありがとうございます。--Stealth3327 2010年1月27日 (水) 10:36 (UTC)[返信]