ノート:塩狩峠 (小説)

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登場人物の年齢と暦年[編集]

明治時代には、年齢の数え方は数え年が一般的でした。この作品の中でも、登場人物の年齢は満年齢ではなく数え年で書かれていると考えられます。そのことは、信夫は10歳の時(5頁、以下ページ数は新潮文庫平成17年版による)に(小学校尋常科)3年生であったこと(12頁)、高等科3年の時(118頁)に14歳であったこと(135頁)などによって裏付けられます。そうすると、明治10年生まれ(5頁)の信夫が北海道に渡った23歳の時(251頁)というのは、明治32年であるはずです。その年の暮れに三堀の事件があり(313頁)、明けて33年に和倉と三堀が旭川へ転勤(333-337頁)、同年9月に信夫も旭川に転勤(343頁)、同年12月に受洗(361頁)します。翌34年に美沙と三堀が結婚したり(366-367、372頁)、隆士が旭川まで訪ねて来たり(373頁)します。それから「五年の月日は流れた」(379頁)というのですから、おそらく明治39年の時点で、ふじ子は結婚もできそうなぐらいに回復しています(380頁)。明治39年に信夫は数え30歳のはずですが、三堀の発言では「永野さんはおっつけ三十になるはずだよ」(386-387頁)となっており、ここは少々計算が合いません。明けて明治40年の正月3日、結納の日取りが2月28日と決まります(395-396頁)。そうすると、列車事故は実話よりも2年早く設定されていることになると思います。

現在の記事は、登場人物の年齢を満年齢として計算した暦年で書かれているようですし、また、列車事故の日付は実話のままになっています。少なくとも、正しくない暦年で書かれている部分については修正の必要があると思いますし、そもそも原作に明示されていない暦年を書くべきかということについても、検討の余地があると思います。--C2BK会話) 2022年8月26日 (金) 09:39 (UTC)--C2BK会話2022年8月26日 (金) 12:37 (UTC)[返信]

原作に書かれていない暦年は削除しました。--C2BK会話2022年9月1日 (木) 07:00 (UTC)[返信]