ノート:全国はちみつ公正取引協議会

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告知[編集]

Ⅰ 概要<現在の記載> 「2007年5月13日に不正表示が発覚。内容は純粋蜂蜜と表示しながら人工甘味料を混入して販売した業者が公正シールを貼って販売[1]。全国はちみつ公正取引協議会の運営費は高い年会費(最低3万5千円)及びシール(公正マーク:1枚4円)による売り上げで運営されており身内に甘い体質[2]であり、なおかつ、公正取引委員会OBを受け入れながら報告を7年間隠蔽状態であったことも問題になっている。」

上記の「概要」の記載内容は、当時の特定の時期の新聞報道等に基づくものであり、その後の第三者機関による調査結果、当時の全国はちみつ公正取引協議会の正確な状況が記載されていないために誤った情報を利用者に伝えることになっていますので、以下の情報をお伝えして修正をお願いするものです。

1 全国はちみつ公正取引協議会は、はちみつ類の表示に関する公正競争規約を効果的に運用することで、不当な顧客誘引の防止、消費者の自主的かつ合理的な商品選択に資すると共にはちみつ類の取引の公正化を図り、もって国民の食生活の向上とはちみつ業界の健全な発展に寄与することを目的とする自主規制団体。公正競争規約の周知、規約についての相談、広報活動、組成基準及び表示に関する定期検査、規約に違反する疑いのある事案の調査等を行っています。(出所;一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会のホームページ)

2 「2007年5月13日に不正表示が発覚。内容は純粋蜂蜜と表示しながら人工甘味料を混入して販売した業者が公正シールを貼って販売[1]。」とありますが、全国はちみつ公正取引協議会は、2007年8月28日に公表した「平成18年度定期検査において異性化液糖の混入等が疑われた13社に対する追加調査報告について」(以下「追加調査報告」という。)で、第三者委員会を設置して検討した結果、12社は給餌に使用した異性化液糖の残留分が陽性反応として検出されたものであり、1社は外国産であったために陽性反応が出た理由を特定するには至らなかったが、いずれも会員自らが異性化液糖を混入していた事実は認められなかったとの調査結果を取りまとめており、このことは新聞でも報道されています。

3 「高い年会費(最低3万5千円)及びシール(公正マーク:1枚4円)による売り上げで運営」とありますが、年会費は、会員の事業規模によって金額が異なり、最も規模の小さな場合は1万2千円(月額1千円)であり、そもそも、年会費を徴収し、会員証紙の使用を有料にしていることは、公正競争規約を運用するための経費を賄うために必要なものです。

4 「身内に甘い体質[2]であり、なおかつ、公正取引委員会OBを受け入れながら報告を7年間隠蔽状態であったことも問題になっている。」とありますが、追加調査報告に記載しているとおり、当時は、TLC法の検査での陽性反応が給餌に使用された異性化液糖の僅かな残留によるものと多くが判断していたのであって、公正競争規約の運用として不適切ではあったが、偽和物の混入を「隠蔽」する意図があったものではありません。 また、毎年実施した定期検査においてTLC検査法で陽性反応が出た会員には「注意」し、そのTLC検査で陽性反応が出た事実及び件数については、所管官庁に報告する事業報告書に掲載していたほか、「公益法人の設立許可及び指導監督基準」(平成8年9月20日閣議決定)に従って、協議会のホームページで当該事業報告書を公表していたのであって、「隠蔽」していたものではありません。


【参考】   <上記2に関連した「追加調査報告」の抜粋> 「第2 2追加調査結果の総合評価等 (1)総合評価  平成18年度の定期検査において異性化液糖の使用が疑われた13社について追加調査した結果、13社のはちみつ製品のいずれについても、自ら異性化液糖をはちみつ製品に混入した事実は認められなかった。しかしながら、炭素安定同位体比法による検査の結果、異性化液糖の混入が認められたものが1検体あった。 13社のうち12社のはちみつ製品については、炭素安定同位体比法の検査において異性化液糖の混入を示す結果は得られなかった。これら12社のはちみつ製品については、TLC法の検査において陽性反応を示した理由は、ミツバチへの越冬時に必要な餌として使用された異性化液糖の残留分の反応か、あるいはアカシア等特定の蜜源由来成分に反応したものと認められる。 13社のうち1社のはちみつ製品については、自ら異性化液糖を混入した事実は認められなかったが、原材料としたはちみつは輸入品であったことから、今回の追加調査においては、現地での給餌状況、製造設備等を直接確認することはできなかった。しかしながら、輸入前に仕入先から提出を受けた品質検査の結果と輸入後の製品について行った品質検査の結果を再確認したところ、両者には水分に関する基準値に大きな差異が認められる等、製品の同一性は認められず、当該会員の輸入後の品質検査が十分にできなかった事実が判明した。以上のことから、炭素安定同位体比法検査の結果と併せて判断すると、輸入前に検査した製品と異なる製品が輸入され、結果的に異性化液糖が混入したはちみつ製品を販売してしまったものと認められる。

※上記追加調査については、新聞各社が平成19年8月28日の夕刊記事に掲載しています。 【朝日新聞 平成19年8月28日夕刊記事】  「人工甘味の成分『蜂のエサ残留』 はちみつ公取協議会  「全国はちみつ公正取引協議会」(東京都中央区)に加盟する13社が販売していた「純粋はちみつ」から、人工甘味料の成分が検出された問題で、再検査と追加調査をしていた同協議会は、28日、調査結果をまとめ、公表した。大半は「ハチのエサに含まれていたものであった」と断定し、会員業者がはちみつの中に後から甘味料を加えた事実は「認められなかった」としている。 同協議会は、06年度に実施した定期検査で、加盟13社の製品からでんぷんや人工甘味料など、はちみつとは違う「異性化液糖」を検出したが、再調査や公正取引委員会への報告を怠っていたことが今年5月に判明。同協議会が再検査していた。  その結果、13社中12社の混入原因は「ハチのエサとして使われた糖が残り、検出された」と説明。残る1社は中国から原料を輸入していたこともあり「原因を特定できなかった」としている。その上で「自ら混入したものではないが、はちみつの定義に合致しないものを『はちみつ』として販売した」として、加盟業者に警告をした。同協議会は、「消費者に蜂蜜への大きな疑惑を与えた」と謝罪した。 

 <上記4に関連した「追加調査報告」の抜粋> 「Ⅲ 公正競争規約の適正かつ厳正な運用のための改善策(再発防止策) 第1 今回の問題の所在  はちみつ協議会は、毎年実施する、会員のはちみつ製品についての定期検査において、はちみつ製品に異性化液糖が混入されている疑いが認められる結果が得られたにもかかわらず、その事実確認のための十分な調査を行わないままにしてきた。このような事態を招いた背景としては、TLC法検査が定性検査であってミツバチの越冬時に餌として使用される異性化液糖の僅かな残留でも陽性反応を示す事実が会員間において広く知られていたこと、導入初期のTLC法検査の検査方法が確立されたものではなかったこと等の事情から、会員間においてTLC法検査における陽性反応の結果について重く受け止められていなかったために、TLC法検査の結果が陽性であった理由について、おそらくは給餌によるものと安易に判断し、公正競争規約に規定された事情聴取、実況見分など必要な追加調査を実施するまでには至らなかったものとみられる。」

【参考】 <上記4に関連した「公益法人の設立許可及び指導監督基準」の抜粋> 「7.情報公開  (1)公益法人は、次の業務及び財務等に関する資料を主たる事務所に備えて置き、原則として、一般の閲覧に供すること。  ①定款又は寄付行為 ②役員名簿 ③社団法人の場合、社員名簿 ④事業報告書 ⑤収支計算書 ⑥正味財産増減計算書 ⑦貸借対照表 ⑧財産目録 ⑨事業計画書 ⑩収支予算書 (2)所管官庁においては、(1)に規定する資料を備えて置き、これらについて閲覧の請求があった場合には、これを閲覧させるものとする。」 *「公益法人の設立許可及び指導監督基準」https://www.koeki-info.go.jp/regulation/pdf/001_kijun.PDF


Ⅱ 検査の実施<現在の記載> 「小売店で流通している全商品の検査は実施していない。あくまで同協議会が依頼した調査員による抜き打ち検査である[3]。」

上記の「検査の実施」に記載の内容は、追加調査報告書に記載されている実況見分のことを言っているものと推測されますが、当時も現在も、検査は次のとおり定期検査として年1回の実施ですので、以下の情報をお伝えして修正をお願いするものです。

 全国はちみつ公正取引協議会は、世界共通の食品基準であるCODEX(コーデックス)を踏まえ、はちみつの定義及び組成基準を公正競争規約に定めており、毎年、全会員から自社製品を提出させ、公正競争規約に定める表示内容及び組成基準に適合しているか否かを検査し、適合した会員には公正取引マークを商品に貼付することを認めています。  定期検査は、はちみつの品質を決定付ける要件である次の7項目について検査しています。 ①水分量、②果糖及びブドウ糖含有量、③しょ糖含有量、④電気伝導度、⑤H.M.F、⑥遊離酸度、⑦でん粉デキストリン反応 (出所;全国はちみつ公正取引協議会HP)

Ⅲ はちみつ蜂産会<現在の記載> 「同協議会は、2005年頃にはちみつ蜂産会という政治団体を設立している。 2007年現在、全国はちみつ公正取引協議会の主要メンバーが役員を兼任しており、それぞれ野々垣孝会長が代表、会計責任者は副会長、事務担当は事務局長(専務理事)を務める。また、電話番号も同協議会と同じである。」

 はちみつ蜂産会は2007年に解散していますので、上記「はちみつ蜂産会」の項目自体の削除をお願いいたします。

以上 --全国はちみつ公正取引協議会会話2021年10月29日 (金) 03:03 (UTC)[返信]

一般社団法人全国はちみつ公正取引協議会--全国はちみつ公正取引協議会会話2021年7月21日 (水) 07:15 (UTC)[返信]