ノート:元 (ストリートファイター)

中国出身のキャラクターの国旗表示について

元の出身地について、私がわざわざ中国という表記にし、中華人民共和国の国旗表記を取り除いたのには、明確な理由があります。ストリートファイターZEROシリーズにおける時間軸は、『ZERO3』が1988年という設定で（『ZERO』および『ZERO2』はパラレルワールド）、元の年齢は70歳を超えています。この時代設定に従うなら、元の出身地は「中華人民共和国」ではなく、中華民国と書かなければなりません。そのことを考慮せず、それにも関わらず、中華人民共和国の国旗を表示させようとするユーザーがいます。同じく中国大陸出身の春麗に関しては、生年月日が分かりませんが、見る限り、それほど年はとっていないでしょう。春麗の初登場の作品であるストリートファイターIIが登場したのは1991年、中華人民共和国が成立したのは1949年10月。あの見た目でまさか40歳を過ぎているなんてことはないでしょう。

タン・フー・ルーのページでも似たようなことが起こりましたが、タンの生年は1924年です。すなわち、まだ中華民国の時代です。上述の設定に従えば、元やタンの出身地は「中華民国」と表記しなければなりません。当時は清王朝であり、辛亥革命を起こした孫文によって清朝は滅びさり、1912年1月に「中華民国」と名付けられました。戦後、中国大陸内での内戦で中国共産党に敗れた蒋介石率いる中国国民党が台湾島に逃れ、同地で亡命政府を樹立して「中華民国」を名乗り続けています。

私が言いたいのは、地理的な呼称である（あるいは中華思想に基づく）「中国」と、政治的・歴史的呼称である「中華民国」「中華人民共和国」とを混同するな、ということです。地域としての呼称なら、「中国」もしくは「中国大陸」と書けば十分です。以上のことから、「他のキャラクターに合わせるので国旗を表記させる」というのは、理由にはなりません。ですので、「中国」表記に差し戻します。さらに言えば、「中国」というのは厳密に言えば「国名」ですらありません。「中華」「中国」という言葉が示すように、「中国こそが世界の中心であり、中国の天子が全世界を支配している」という中華思想に基づくものであり、国名は必要ではなかったのです。--ラッツ 2010年10月7日 (木) 15:47 (UTC)