ノート:ラグナロク

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名称について[編集]

英語版の、「Ragnarök ("Fate of the Gods")」という語につけられた脚注には以下のように書かれています:

Snorri Sturluson in his Prose Edda spelled it "Ragnarøkkr" which means "Twilight of the Gods", whence the German title of Wagner's work Götterdämmerung. The phrase "Twilight of the Gods" is not, in fact, a latter day error of translation, but an error dating no later than the 13th century.
スノリ・ストゥルソンは「詩のエッダ」の中で「神々の黄昏」を意味する Ragnarøkkr という書き方をしており、ワーグナー作品のドイツ語名 Götterdämmerung もここから来ている。というわけで、この「神々の黄昏」という言い方は13世紀にまで遡る誤訳なのであり、それ以降に生じたというものではない。

ちなみにストゥルソンの生没年は 1178~1241 だそうです。

ドイツ語版では本文の冒頭にこうあります:

Die Ragnarök (altnordisch „Schicksal der Götter“; aus regin, gen. pl. ragna = „Gott“ + rök = „Ursache, Sinn des Ursprungs“) ist die Sage von Geschichte und Untergang der Götter (Weltuntergang) in der Nordischen Mythologie wie es die Völuspá prophezeit.
Das Deutsche übersetzt oft als „Götterdämmerung“, was nur teils stimmt und auf eine Fehlinterpretation von Snorri Sturluson zurückgeht: während die ältere Lieder-Edda von Ragnarök, dem „Schicksal der Götter“ singt, schreibt er in seiner Prosabearbeitung stets ragna rökr, „Götterdämmerung“ (vgl. altnordisch røkkr, „Dunkelheit“).
Ragnarök(古ノルド語「神々の運命」; ragna 「神」(複数生格)+ rök 「原因」起源の意)は、北欧神話の神々の歴史と滅亡(世界の終末)を描いたサーガで、『巫女の予言』にも予言されているものである。
ドイツ人はたびたびこれを「神々の黄昏」と訳してきたが、それは部分的にしか正しくなく、スノリ・ストゥルソンの誤訳にもとづいている。より古い時代の Ragnarök に関する歌謡エッダ(?)が「神々の運命」を歌っているのに対して、彼は詩を編纂する中で、つねに ragna rökr 「神々の黄昏」と書いているのだ。(cf. 古ノルド語 røkkr 「暗闇」).

ちなみに、ö と ø はほぼ同じものなのだと思います。ここを見ると ö というドイツ語由来の文字がアイスランド語に導入されたのは 1350~1550 の頃のようなので、ストゥルソンの頃はまだ ø と書いていたのではないかと思いますが、ドイツ語版ではあまり区別を気にしてはいないようです。

──で、結局こういうことであるように思いました:

  1. 本来は ragna røk (rök) 「神々の運命(起源)」だった。
  2. 13世紀の詩人ストゥルソンがそれを ragna røkkr (rökkr) 「神々の黄昏」にしてしまった。
  3. ストゥルソンが同時に røkr (rökr) という書き方もしているのだとすれば、それは単語としては røkkr と同じもので、ただ正書法のなかった時代ゆえ、綴りのブレがあったのではないか。


以上、前フリ長すぎでごめんなさい。 提案ですが、 røkkr と røkr は同じ単語であるように思われ、「暗闇」と「黄昏」という(のは単に訳し方の問題で)別々の単語があるわけでもないようなので、「力ある神々の闇」と「神々の黄昏」はひとつにまとめたほうがいいように思います。 私見ですが、「神々の闇」あたりが妥当ではないでしょうか。

また、これは好みの問題なのかもしれませんが、「偉大なる」とか「力ある」といった言葉は、原語に忠実であろうとすれば決して出てこないはずのものなので、はずしてしまったほうがよくはないでしょうか?

私は通りすがりで、専門家でもないので、いきなり私のほうで書き替えるのは控えておきます…。 ただ、参考までということで書かせていただきました。

長文失礼いたしました。 ぎゅうひ 2007年12月11日 (火) 16:30 (UTC)[返信]

追記:「13世紀の」だけ書き加えました。 ぎゅうひ 2007年12月11日 (火) 16:33 (UTC)[返信]