ノメンターナ街道

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ノメンターナ街道(赤)とサラリア街道(緑)
ノメンターナ街道にあるノメンターノ橋。2008年の洪水で水位が上がった状態の写真

ノメンターナ街道Via Nomentana)は、イタリアにある古代ローマ街道の1つ。ローマから北東のノメントゥム(現在のメンターナ)まで、23kmの道のりである。

もともとは、ローマとラテン人の村フィクレア(Ficulea)とを結ぶ13kmの道であり、Via Ficulnensis という名で呼ばれていた。それがノメントゥムまで延長されたのだが、重要な街道にはならなかった。ノメントゥムから数km進んだエレトゥム(Eretum、現在のモンテロトンド付近)でサラリア街道と合流している。今ではメンターナまでは舗装された道路で置き換えられているが、かつてのローマ街道の舗装が何箇所かで残っている。

もともとはセルウィウス城壁コッリーナ門英語版(現存しない)を起点としていたが、3世紀の皇帝アルレリアヌスアウレリアヌス城壁を作り、ノメンターナ門英語版を起点とするようになった。教皇ピウス4世はノメンターナ街道の起点を移すことを決め、そのために新たにピア門が建設された。

ローマ橋[編集]

この街道沿いのローマ橋 (Roman bridgeとして、アニエーネ川を渡るノメンターノ橋英語版が現存している。

参考文献[編集]

  • T. Ashby in Papers of British School at Rome, iii.38 sqq.
  •  この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Nomentana, Via". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 19 (11th ed.). Cambridge University Press.

関連項目[編集]