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ダブルベース火薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ダブルベース火薬(double base powder)とは、ニトロセルロースニトログリセリンを基剤として、膠化剤、安定剤、緩燃剤、焼食抑制剤、消炎剤を添加した無煙火薬の一種。

主に火砲小火器の発射薬として使用される。

静電気防止のために黒鉛光沢処理を施されているので外観は黒色の粒になっている。

JIS K 4800:2000の番号12007では、これを「ダブルベース発射薬」とし、「ニトロセルロースとニトログリセリン,トリメチロールエタントリナイトレート (TMETN) などを基剤とする無煙火薬。アセトン・アルコール混合液などの溶剤を成形に用いる揮発性溶剤火薬と,ジエチルフタレート,トリアセチンなどを用いる不揮発性溶剤火薬とがある。発射薬,ロケット推進薬などに用いられる。」としている[1]。後の2023版でアップデートされた可能性がある。

同様に、防衛省規格 弾薬用語 NDS Y 0001D 及びその防衛省規格 改正票 NDS Y 0001D(1) の、番号 2094 では「ダブルベース発射薬」とし、「ニトロセルロースとニトログリセリンやジエチレングリコールジナイトレートなどの物質を基剤とする発射薬」としている[2]

組成

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  • ニトロセルロース 77.45%
  • ニトログリセリン 19.50%
  • その他3.05%

代表的な製品の値

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アメリカ軍正式採用のM26火薬

  • 火炎温度:3220K
  • 火薬力:1091J/g
  • 燃焼生成ガス
    • 二酸化炭素 4.12 mol/kg
    • 一酸化炭素 17.60 mol/kg
    • 水     9.22 mol/kg
    • 水素ガス  5.08 mol/kg
    • 窒素ガス  5.06 mol/kg
  • 爆発熱:966 cal/g
  • 比熱比:1.238
  • 仮比重:1.62 g/cm3

特徴

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  • 燃速度はシングルベース火薬より大きい
  • 爆発熱はシングルベース火薬よりも大きいが発生ガス容量は少ない
  • 焼食はシングルベース火薬よりも大きくなるので銃砲の寿命には良くない
  • 推進効果はシングルベース火薬よりも大きいので砲身の短い迫撃砲などの装薬として用いられる

関連項目

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  • シングルベース火薬
  • トリプルベース火薬
  • ニトロセルロース
  • マルチベース発射薬 - JIS K 4800:2000の番号12009では、「ダブルベース火薬を基材とし,結晶性高エネルギー物質,例えばニトラミン(HMX,RDXなど),トリアミノグアニジンナイトレート (TAGN) などを添加した3成分以上の多成分系無煙火薬。発射薬として用いられる。」としている[1]。後の2023版でアップデートされた可能性がある。

脚注

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