セリタ
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セリタ(Sellita Watch Co. SA)は、1950年に設立されたスイスのラ・ショー=ド=フォンに拠点を置く機械式時計ムーブメントメーカーである。時計業界にムーブメントを供給するメーカーの一つでもある[1]。
以前はETA(スウォッチグループ)の下請けとして同社製ムーブメントの組立て作業を請け負っていた。2002年、ETAが2006年限りでスウォッチグループ外へのエボーシュ(半完成ムーブメント)供給停止を発表すると、セリタは特許切れのETA製品の設計をコピーしたムーブメントを開発し、スイスをはじめとして世界中の時計メーカーへと供給するようになった。
当初は品質に難がありトラブルが続出したが、供給先ブランドからの技術協力などもあり現在は従来のETAと概ね同等品質のジェネリックムーブメントとして評価されている。
設計にあたってはETAと完全に同一ではなく、あえて互換性を削ぐよう形状変更されたパーツが複数あり(Chronos日本版67号)、部品単位でのリプレースは難しいとされる。
製品
[編集]ウブロ、IWC、オリス、レイモンド・ウィル、ジン、タグ・ホイヤーなどが、セリタのムーブメントまたはわずかに変更されたバージョンを利用している[2]。
- SW 200/215/400(ETA 2824-2およびETA 2836-2に基づく)
- SW 300/1000(ETA 2892-2に基づく)
- SW 500/510/600(Valjoux 7750またはETA 7750に基づく)
脚注
[編集]- ^ Ferenczi, Balazs. “An Exclusive Peek Inside The Sellita Manufacture!”. Fratello. 2020年9月18日閲覧。
- ^ Buttery, James. “Supply and Demand: An exclusive visit to Sellita HQ”. QP. 2020年9月18日閲覧。