セビロドチザメ
| セビロドチザメ | |||||||||||||||||||||
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| 保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
| DATA DEFICIENT (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Gogolia filewoodi Compagno, 1973 | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Sailback houndshark | |||||||||||||||||||||
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分布
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セビロドチザメ(Gogolia filewoodi)はドチザメ科に属するサメの一種。セビロドチザメ属に属する唯一のサメであり、パプアニューギニアの固有種である。
分布
[編集]西部太平洋、ニューギニア島北部、ゴゴール川の河口に位置するアストロラーベ湾内の大陸棚の深海域で採集された、1個体の成熟した雌と胎児をもとに記載された[2]。 1973年の記載以降、約50年間追加の標本が一切ない状況が続いたが、生息海域の漁師への調査の結果、2020年と2022年に同じくゴゴール川河口付近の水深80-200mで捕獲された雌5個体と雄1個体の記録から、同海域にて生存し続けていることが確認された[3]。 パプアニューギニア・マダンの漁師によれば、この種はアストロラーベ湾のという極めて限られた海域でのみ捕獲されており、浮袋を目的としたハタ類等の大型魚類漁において、乾季の3-11月に混獲されているといわれている[3]。
形態
[編集]体は細長く、吻は非常に長く、口前吻長は口幅の1.5倍以上。第一背鰭は非常に大きく、その起底は胸鰭と腹鰭の間を占め尾鰭上葉の長さとほぼ等しい。臀鰭は第二背鰭よりかなり小さく、その基部は第二背鰭の基部よりも後ろにある。歯は薄く、外側に傾き、上顎歯の多くに尖頭がある。体は灰褐色で腹側は白い。記載された個体は全長74cmで2尾の胎児を持っていた。胎生[4]。 雌は59cmの個体は未成熟で少なくとも60cm以上で成熟すること、成熟雄は1個体しか得られていないが、73cmの個体は成熟していたことが分かっている[3]。
人との関わり
[編集]上述の通り、記載以降約50年間にわたり追加標本が得られず、追加標本が得られた文献でも世界で最も希少なサメの一つと言及しており、世界中でも本種以外属す種のいない独自の属に分類され、独自の進化を遂げていることから、パプアニューギニア海域における生物多様性の象徴となる種になりうる可能性があるともいわれている。 本種はアストロラーベ湾やゴゴール川河口に伸びる海溝付近で漁獲がなされていると推測されている。 調査した漁師によれば、時折漁獲されることがあると言及しており、本種の肉は評価は高くなく、余剰分が出れば無償提供されることもあるほか、フカヒレについても品質はよくないとのことであった。 本種の出現は稀と考えられてはいるものの、ゴゴール川河口での2日間の調査では雌5個体を捕獲できた事から、上記漁業においては高頻度で混獲される可能性が示唆されている。 本種の生息している海域における中華料理の高級食材として知られる、ハタ類等の浮袋の取引の高まりが、極めて限定的な海域に生息していると考えられている本種に対する保全への脅威となることが示唆されている[3]。
引用文献と参考文献
[編集]- ^ Fowler, S.L. (SSG Australia & Oceania Regional Workshop, March 2003). 2003. Gogolia filewoodi. The IUCN Red List of Threatened Species 2003: e.T41813A10568482. doi:10.2305/IUCN.UK.2003.RLTS.T41813A10568482.en Downloaded on 25 July 2016.
- ^ Compagno, Leonard JV. (1973). “Gogolia Filewoodi, a New Genus and Species of Shark from New Guinea:(Carcharhiniformes: Triakidae), with a Redefinition of the Family Triakidae and a Key to Triakid Genera”. Proceedings of the California Academy of Sciences.
- ^ a b c d Jack Sagumai, Rebecca H. Samuel, William T. White, Michael I. Grant (2025). “Rediscovery of one of the world's rarest sharks, the sailback houndshark Gogolia filewoodi, in Papua New Guinea”. JOUNAL OF FISH BIOROGY.
- ^ 仲谷一宏 (2016). サメ-海の王者たち-改訂版. ブックマン社. pp. 48より引用
- Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Gogolia filewoodi" in FishBase. July 2006 version.