スペクトル分析

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スペクトル分析(スペクトルぶんせき、スペクトラル分析とも)とは、信号の特徴を周波数領域で解析する手法である[1]。すなわち、時系列データをそれを構成する周波数の異なる周期的な波 (三角関数) の和 (スペクトラム) に変換し、その特徴を分析する手法である。

もとの時系列データの値と、周期および強度(振幅)の集合の間には恒等的な関係があるため、時系列変動の周期性を分析する手法として有用である。一方で、位相に関する情報が欠落したり、十分に長い(データ点の多い)時系列を必要とするなどの欠点もある。1960年代景気循環の分析に大いに用いられた。

脚注[編集]

  1. ^ 飯國 (2011)"信号の特徴を周波数領域で解析 する手法がスペクトル解析である." 電子情報通信学会 知識の森 1群5編 信号理論 全体概要 http://www.ieice-hbkb.org/files/01/01gun_05hen_abm.pdf

関連項目[編集]