スノーラビット
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スノーラビット | |
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![]() 直江津駅に停車中のHK100形 超快速「スノーラビット」 | |
概要 | |
種類 |
快速列車(超快速、越後湯沢駅 - 直江津駅間) 普通列車(直江津駅 - 新井駅間) |
地域 | 新潟県 |
前身 | 特急はくたか |
運行開始 | 2015年3月14日 |
現運営者 |
北越急行 東日本旅客鉄道(JR東日本) えちごトキめき鉄道 |
路線 | |
起点 | 越後湯沢駅 |
終点 | 直江津駅・新井駅 |
使用路線 |
北越急行:ほくほく線 JR東日本:信越本線・上越線 えちごトキめき鉄道:妙高はねうまライン |
技術 | |
車両 | HK100形(北越急行六日町運輸区) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 | 直流1,500V |
運行速度 | 最高110 km/h (68 mph) |
スノーラビットは、北越急行、東日本旅客鉄道(JR東日本)およびえちごトキめき鉄道が越後湯沢駅 - 直江津駅・新井駅間を、上越線・ほくほく線・信越本線・妙高はねうまライン経由で運行している快速列車。「超快速」という独自の列車種別が与えられている。
目次
概要[編集]
2015年3月14日のダイヤ改正での北陸新幹線延伸開業に伴い廃止された特急『はくたか』に替わって、線内の利便性・速達性を確保する「快速を超える列車」とのコンセプト[1]で運行を開始した北越急行の最速達列車である[2]。北越急行は北陸新幹線延伸開業に伴う『はくたか』廃止を想定した130億円以上にものぼる利益の積み立てをし、これを内部留保として経営を続ける体制をとっていたが[2]、利用向上による運賃収入アップのために料金不要の列車として設定された。
越後湯沢駅からほくほく線を経由して直江津駅を結び、それまで「はくたか」が担ってきた十日町市・上越市と東京を結ぶ速達ルートの一端を担っている。特に直江津駅からは、上越妙高駅乗り換えの北陸新幹線経由と所要時間で遜色がなく、かつ運賃+特急料金が1000円以上安いことがセールスポイントとなっている[3]。
列車名について[編集]
列車愛称は公募により、応募3,214件の中から最も多かった『スノーラビット』が選ばれた。「はくたか」に運用されていた北越急行所有の681系・683系の車両愛称「Snow Rabbit Express」にちなんでおり、名実ともに「はくたか」の思いを引き継ぐ名前となっている[4]。
運行概況[編集]
2017年7月現在、越後湯沢駅 - 直江津駅間に1.5往復(上り1本、下り2本)が設定されている。ほくほく線内の他の列車と同じくワンマン運転を行っている。うち1往復は途中十日町駅のみ停車し、下り1本は十日町駅の他六日町駅、まつだい駅、虫川大杉駅にも停車し、直江津駅からは普通列車としてえちごトキめき鉄道妙高はねうまライン新井駅まで直通する[3]。全ての列車が上越新幹線との接続を考慮して設定されており、新井駅まで直通する列車は上越妙高駅で北陸新幹線とも接続している。
またスノーラビットは、最高速度110 km/hながら、廃止された「はくたか」との行き違いや待避が不要となったことで速達に最適化されたダイヤとなり[5]、越後湯沢駅 - 直江津駅間84.2 kmを最速57分で走破し、越後湯沢駅 - 直江津駅の表定速度は88.6 km/h、ほくほく線内(六日町駅 - 犀潟駅)に限れば99 km/hにも達する[1]。この表定速度は、西日本旅客鉄道の新快速(最高速度130 km/h、通過運転を行う米原駅 - 姫路駅間で表定速度83 km/h)などと比較しても群を抜く速さであり、快速列車及び普通列車(乗車券のみで乗車できる列車)としては、2017年現在日本一速い列車である[2][6]。
停車駅[編集]
直江津行き・越後湯沢行き[編集]
新井行き[編集]
越後湯沢駅 → 六日町駅 → 十日町駅 → まつだい駅 → 虫川大杉駅 → 直江津駅(→ 春日山駅 → 高田駅 → 南高田駅 → 上越妙高駅 → 北新井駅 → 新井駅)
- 直江津駅 - 新井駅間は普通列車。
使用車両[編集]
HK100形2両編成が使用されている。また日曜日の1往復には、ゆめぞら号が使用される。
沿革[編集]
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)3月14日:越後湯沢駅 - 直江津駅間に1往復が設定される。
- 2016年(平成28年)3月26日:下り列車が1本増発され、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインへの直通列車を変更する[9]。
脚注[編集]
注釈・出典[編集]
- ^ a b “よくあるご質問”. 北越急行. 2016年7月16日閲覧。
- ^ a b c 栗原景 (2015年8月1日). “超快速で北陸新幹線に挑むあの路線の真意”. 東洋経済online 2016年7月3日閲覧。
- ^ a b 恵知仁 (2015年2月20日). “北陸新幹線に対抗する「超快速」が戦闘力増強 えちごトキめき鉄道と直通運転”. 乗りものニュース 2016年7月9日閲覧。
- ^ “北越急行の「超快速」、愛称は『スノーラビット』に”. Response.. (2014年12月20日) 2016年7月9日閲覧。
- ^ 恵知仁 (2014年11月11日). “「超快速」が同じ車両、同じ最高速度で時間短縮できる理由 新たな日本一の可能性も”. 乗りものニュース 2018年10月17日閲覧。
- ^ 同じく快速列車や普通列車等(乗車券のみで乗車できる列車)としては、首都圏新都市鉄道が運営するつくばエクスプレスが最高速度 130 km/hでの運転を行っており、一部区間の表定速度では、例えば、流山おおたかの森駅 - つくば駅間 31.8 kmを快速で19分・表定速度100.4 km/h(途中停車駅数1)、守谷駅 - つくば駅間 20.6 kmを快速で12分・表定速度103.0 km/h(途中停車駅数0)で走行する事例は存在する。
- ^ “「超快速列車」の愛称名募集” (PDF) (プレスリリース), 北越急行株式会社・えちごトキめき鉄道株式会社, (2014年11月4日) 2016年7月21日閲覧。
- ^ “平成27年3月14日ほくほく線ダイヤ改正” (PDF) (プレスリリース), 北越急行株式会社・えちごトキめき鉄道株式会社, (2014年12月19日) 2016年7月21日閲覧。
- ^ 妙高はねうまラインへ直通する列車は1往復から0.5往復に減便
参考文献[編集]
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関連項目[編集]
- 北越急行ほくほく線
- 日本の列車愛称一覧
- 快速列車
- 超低速「スノータートル」 - 超快速の対極に位置する列車として生まれた臨時列車。
外部リンク[編集]
- ご利用案内 - 北越急行ウェブサイト