ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウス

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ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウス
The Fullerton Waterboat House
ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウスの位置(シンガポール内)
ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウス
シンガポール内の位置
旧名称 ウォーターハウス
別名 ウォーターボート・ハウス
概要
現状 完成
用途 商業施設
建築様式 アール・デコ
等級 A2
所在地 シンガポール
住所 フラトンロード
シンガポールの旗 シンガポール
座標 北緯1度17分13.6秒 東経103度51分12.6秒 / 北緯1.287111度 東経103.853500度 / 1.287111; 103.853500
入居者 ジュリアン・ボンパード(2003年–2013年)
スターバックス (2014年–2020年)
名の由来 ウォーターハウス
完成 1919
改築 2003
所有者 信和集団
土地所有者 信和集団
加盟 フラトンヘリテージ
技術的詳細
階数 3
設計・建設
建設者 Swan & Maclaren英語版
改築関係者
施工者 MINKTan Architects
技術者 KTP Consultants Pte Ltd
施工 Hexacon Construction Pte Ltd
受賞 Architectural Heritage Award (2005)
その他の情報
店舗数 1
レストラン数 2
バー軒数 1
ウェブサイト
thefullertonheritage.com/ja
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ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウス: The Fullerton Waterboat House)は、かつてウォーターハウスと呼ばれていた、シンガポールに入港する船舶に対し、上水を供給していた歴史的な給水施設の建築物である。現在はフラトンヘリテージが管理し、商業施設として利用している。

歴史[編集]

1819年2月、貿易港として創建されたシンガポール英語版は、港湾管理の事務所としてシンガポール川の河口にほど近い、この土地にMaster Attendantのオフィスを構え[1]、1820年4月、トーマス・ラッフルズ卿の義兄弟であるウィリアム・ローレンス・フリントがMaster Attendantの職に就いた[2]。その後、1852年に、港は ニュー・ハーバー(現在のケッペル港)に移ることとなり、オフィスは移転された[3]

1919年、増大するシンガポール川の船舶に対し、上水の供給を効率化する目的で、Swan & Maclaren英語版が設計したアールデコ調のウォーターハウスが以前のMaster Attendantのオフィス跡地に建設された[4]。この事業は1960年にシンガポール港湾庁に移管され、建物は1960年代から1990年まで港湾庁の事務所「ウォーターボート・オフィス」として機能し、船舶に水を提供し続けた[5][3]

改修[編集]

海に面した部分に建設されたガラス張りの別館

2002年3月21日、建物の保全のため都市再開発庁による競争入札の告示が行われ、信和集団が落札。間もなく改修工事が行われた[6]

2003年の改修後には、レストランなどの商業施設「ウォーターボート・ハウス」(現、ザ・フラトン・ウォーターボート・ハウス)として利用されるようになった[1]。2005年、MINKTan Architectsが行った上海プラスター(Shanghai Plaster)仕上げによる元の建物の復元と、新たに建設したガラス張りの別館が、都市開発庁による「Architectural Heritage Award」を受賞した[7]

店舗[編集]

2014年2月14日、アメリカの大手コーヒーチェーン、スターバックスがシンガポール国内100号店をウォーターボート・ハウスにオープンした。この店舗では、自閉症リソースセンター英語版から紹介された6名を雇用するという共同プログラムが行われた[8]。2020年2月2日、リース契約終了のため閉店。自閉症リソースセンターからの6名は、国内の他店舗で雇用が継続されることが発表された。また、スターバックスは、閉店は新型コロナウイルス感染症の流行とは無関係であると述べている[9]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Our Heritage - The Fullerton Heritage”. thefullertonheritage.com. 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ Portrait of Captain William Flint, Master Attendant of Singapore - BookSG - National Library Board, Singapore”. eresources.nlb.gov.sg. 2020年2月3日閲覧。
  3. ^ a b Singapore, National Library Board. “Mouth of the Singapore River | Infopedia”. eresources.nlb.gov.sg. 2018年2月15日閲覧。
  4. ^ No.3 Fullerton Road”. ura.gov.sg. Urban Redevelopment Authority. 2022年11月18日閲覧。
  5. ^ Waterboat Office of Port of Singapore Authority, 1970s”. eresources.nlb.gov.sg. Government of Singapore. 2022年11月21日閲覧。
  6. ^ “Waterboat House opened for tender”. http://eresources.nlb.gov.sg/newspapers/Digitised/Article/today20020221-2.2.18.9 2018年2月15日閲覧。 
  7. ^ HISTORIC WATERFRONT” (PDF). 2022年11月21日閲覧。
  8. ^ migration (2014年2月14日). “Starbucks opens 100th store here, its first to hire clients from Autism Resource Centre” (英語). The Straits Times. http://www.straitstimes.com/singapore/starbucks-opens-100th-store-here-its-first-to-hire-clients-from-autism-resource-centre 2018年2月15日閲覧。 
  9. ^ Iconic Starbucks outlet at Fullerton Waterboat House now closed as its lease ended” (英語). Mothership.sg. 2020年3月10日閲覧。

関連項目[編集]