サスバトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サスバトンは、ホール劇場などに舞台機構として設置されているバトンのうち、特に舞台照明器具(灯体=サスペンションライト)を吊るして使用する、舞台照明用のバトンである。略して「サス」ともいう。サスバトンを大型化、かつ「吊り橋」状にして作業要員が乗り込める構造にした「照明ブリッジ(ライトブリッジ)」があるが、これも「サス」と呼称する場合もある。

サスバトンは照明器具に電源を供給するコンセントボックス(フライダクト)がバトン上部などに装備されており、催物にあわせて任意の位置に灯体を吊るして接続することにより、舞台面に対して上方からの照明効果を得ることができる。

なお、他の照明器具付きのバトン、ボーダーライトアッパーホリゾントライトはサスバトンではなく、「ボーダー」、「アッパー」などと呼称され区別される(ホール・劇場などによっては、ボーダーライトが共吊りされている場合もあるが、その場合は「ボーダーサス」と呼ぶ例もある)。

関連項目[編集]

脚注[編集]