コールマンスコップ

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コールマンスコップの町の標識
コールマンスコップの見捨てられた家
廃屋
Kolmannskuppe」と記された1912年の消印が押されている、ドイツ領南西アフリカ切手

コールマンスコップドイツ語: Kolmannskuppe、アフリカーンス語: Kolmanskop)は、ナミビアの南方にあるゴーストタウンである。港町リューデリッツから2,3 km内陸部にあり、元は小さな炭坑町であった。今は合弁会社Namdebドイツ語版が運営する観光ツアーの人気の目的地になっている。

概説[編集]

ここは1908年、この地域でダイヤモンドが発見されてから発展し、ナミブ砂漠の過酷な環境の中で働く労働者たちにとって格好のオアシスとなっていた。1918年までドイツ領南西アフリカの一部であったことから、村はドイツ風の外見を持ち、病院ダンスホール発電所学校ボウリング場、劇場体育館カジノ製氷工場、そして南西アフリカでは最初の物性研究所もあった(2007年2月現在のデータ)。リューデリッツへの鉄道路線もあった。

この町は、第二次世界大戦後、ダイヤモンドの価格が暴落し、衰退し始める。鉱業はオランジムンドに移っていった。町は1956年には捨てられたが、その後一部復旧した。 観光客が、今、砂の中に半ば埋まってしまった家々の間を歩き回ることができるのも、砂漠地質学的な特性によるものである。

ロケ地[編集]

2000年の映画『キング・イズ・アライヴ英語版』や、2024年のドラマ『フォールアウト[1]ロケ地に使われている。

脚注[編集]

  1. ^ ドラマ「フォールアウト」ウェイストランドは本物のゴーストタウンと砂漠を用いた撮影だった―実は「怒りのデス・ロード」と同じ砂漠、重なる新旧人気世紀末作品のイメージ”. Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト (2024年4月16日). 2024年4月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]