コリブリ

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コリブリKolibri )は1930年[1]ツァイス・イコンから発売された[2][3]小型カメラである。

127フィルムを使用し4×3cm(ヴェスト半裁)判。元コンテッサ・ネッテルにいて後に退社しナーゲルを創業したアウグスト・ナーゲルを中心に開発された。名称はハチドリの意。

レンズは全て沈胴式でノバー5cmF4.5[2]テッサー5cmF4.5[1]ノバー5cmF3.5[2]テッサー5cmF3.5[2]テッサー5cmF2.8、ビオター4.5cmF2がある[2]

以前は「一時ライカより良いと言われ、エルンスト・ライツ(現ライカ)にコンパーシャッター付きのライカB型を作らせる原因になった」という説があった[3]が、ライカ製造部門の責任者だった人物の発言で否定されている[4]

上部が重く不安定であるため、扱いは極めて厄介である[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『クラシックカメラ専科』p.99。
  2. ^ a b c d e 『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』p.64。
  3. ^ a b 『現代カメラ新書No.3、世界の珍品カメラ』p.104。
  4. ^ 『クラシックカメラ専科No.50、ライカブック'99ライカのメカニズム』p.125。

参考文献[編集]

  • 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
  • 『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』朝日ソノラマ
  • 『クラシックカメラ専科No.50、ライカブック'99ライカのメカニズム』朝日ソノラマ
  • 北野邦雄『現代カメラ新書No.3、世界の珍品カメラ』朝日ソノラマ