ケンポ・ソダルジェ

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ケンポ・ソダジ

ケンポ・ソダジチベット語:མཁན་པོ བསོད་དར་རྒྱས;英語:Khenpo Sodargye;中国語:索達吉堪布) チベット・カム方言で「ソダルジェ」と発音するが、リンポチェのご出身である遊牧民特有のRを発音しないアクセントでは「ソダジ」と発音される。呼び方については様々あるが、リンポチェ自身の根本ラマであるキャブジェ・ケンチェン・ジグメ・プンツォク・リンポチェから常に「ソダジ」と呼ばれていたため、自身も自らをソダジと名乗りたいとのご説明があり、正式名称を「ケンポ・ソダジ・リンポチェ」とする。

経歴[編集]

チベットの甘孜(ガンゼ)炉霍県ドラクゴ(ルホ)で1962年チベット歴6月4日に生まれました。1985年セルダ・ラルン・ガル・ゴンパ(ラルン五明仏学院)で出家した後、[1][2][3][4] ケンポはキャブジェ・ケンチェン・ジグメ・プンツォク・リンポチェを根本上師(ラマ)として依止しました。[5][6][7][8]

中観、般若学、阿毘達磨倶舎論、戒律学、因明學である五部大論を熱心に勉強した後、ケンポは大円満(ゾクチェン)、時輪金剛(カーラチャクラ)、大幻化網などの深甚なる密教の教えをキャブジェ・ケンチェン・ジグメ・プンツォク・リンポチェから直接の系譜を授かり、全知なる尊者ロンチェンパとミパムリンポチェに揺るぎない信心が起こりました。修行を通じ、ケンポはこれら教えの殊勝なる体験を会得しました。 チベットの古典仏教問答、声明と筆記の試験の後、彼は「ケンポ」位を取得されました。そしてケンポはキャブジェ・ケンチェン・ジグメ・プンツォク・リンポチェより学院の監督を任され、法王の中華系の弟子への通訳者の主任となったのです。 [9][10][11]

仏法弘法[編集]

1987年、ケンポはキャブジェ・ケンチェン・ジグメ・プンツォク・リンポチェに付き添い聖なる五台山へと巡礼し、僧、尼僧、男女の在家の居士である四衆の中華系の弟子を受け入れ始めました。1990年から1999年まで、ケンポはキャブジェ・リンポチェに付き添い、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、英国、ブータン、インド、ネパール、シンガポール、マレーシア、タイ、日本など世界中の国々を廻り弘法しました。 2006年、ケンポはインターネットやDVDなどの現代メディアを用い、布教活動を始めました。より多くの弟子が組織立った仏法のトレーニングを受けることができ、より広範囲の縁ある衆生に利益を与えるためです。

慈善活動[編集]

2007年、ケンポは慈善計画である愛心始動を発足し、仏教修行者たちに日々の生活で慈愛と悲心を培い困窮者への無関心を止めるよう呼びかけました。例として、智悲幼稚園、初等僧院、看護の家、在家の居士を援助する宿舎などを建設しました。2011年2月から、ケンポは上海慈慧公益基金会の名誉代表となりました。

出版紹介[編集]

ケンポは休みなく昼夜にわたり仏法を翻訳し指導しています。最近では、100冊以上の仏教本がケンポの揺るぎない努力により出版されました。全ての翻訳(チベット語から中国語)は顯密寶庫に集められ、口頭での教えは智悲寶庫に収集されました。

学術活動[編集]

彼の多産なる活動により、ケンポは学術界で認識されるようになりました。2010年6月、ケンポは北京大学や清華大学などの中国の有名な大学で教えに招かれるようになりました。 2011年から、ケンポは次の大学に招待され成功を収めました。陝西師範大学、西北大学、西安交通大学、山東大学、湖南師範大学、香港教育学院、香港大学、北京師範大学、華中科学技術大学、青海師範大学です。2013年、ハーバード大学、コロンビア大学、ワシントン大学など欧米著名大学に招聘され講演を行いました。2014年にはニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカを周り、オークランド大学、メルボルン大学、トロント大学、UCLAなど数多くの著名な大学で講演を行いました。 ケンポの講演は学部及び生徒に無量の利益をもたらしました。仏法の翻訳と教えや困窮者を援助する慈善機関の運営を通し、ケンポは中国で最も影響そして認知されるチベット仏教の師となりました。 ケンポはしばしば生徒にこのように繰り返し教えます:「我々の努力を通して、たった一人だけが善なる思いを培うのであっても、衆生に利益を与えることができるのなら、何百も何百もの永劫の間、彼の奉仕者になっても構わないようになるべきだ。」またケンポは言います。「私がどれだけ生きられるかはわからないが、息ができる限りは、たった一人でも聴講者がいるならば、私は全身全霊をかけて仏法でその人に利益を与えるであろう!」

http://www.khenposodargye.org/


出版された書籍は『苦からこそ人生』[12] 『やるこそ得られる』[13] 『残酷こそ青春』[14] 『断絶できる:金剛経があなたに強みを与える』[15] 『不離』[16][17] 『頼みがある』[18] などがある。

リファレンス[編集]

  1. ^ Larung Gar Buddhist academy”. Internet Archive. 2015年1月14日閲覧。
  2. ^ Larung Gar Five Sciences Buddhist Academy”. Tricycle. 2015年1月14日閲覧。
  3. ^ Speaker Series: Contemporary Tibetan Buddhist Meditation in China with Khenpo Sodargye”. UVaContemplative Sciences Center. 2015年1月15日閲覧。
  4. ^ The hillside homes of Tibetan Buddhists in Larung Gar”. The Telegraph. 2015年1月14日閲覧。
  5. ^ Khenpo Jigme Puntsok”. The Treasury of Lives Project. 2015年1月14日閲覧。
  6. ^ Jigme Phuntsok's Works in TBRC”. Tibetan Buddhist Resource Center. 2015年1月14日閲覧。
  7. ^ FAISON, SETH (1999年7月28日). 'Living Buddha' Plants an Academy “A 'Living Buddha' Plants an Academy”. The New York Times Journal. http://www.nytimes.com/1999/07/28/world/serthar-journal-a-living-buddha-plants-an-academy.html?pagewanted=2A 'Living Buddha' Plants an Academy 
  8. ^ Treasury of Lives: Khenpo Jigme Phuntsok”. Tricycle-Home-Blog. 2015年1月14日閲覧。
  9. ^ Germano, David. “The Leaders of Larung Gar”. The Tibetan and Himalayan Library. The Tibetan and Himalayan Library. 1999年7月30日閲覧。
  10. ^ Melvyn, Goldstein (1998). Buddhism in Contemporary Tibet Religious Revival and Cultural Identity. Berkeley and Los Angeles, California: University of California Press. pp. 168. ISBN 0-520-21131-6. 
  11. ^ Larung Gar Five Sciences Buddhist Academy”. Tricycle. 2015年1月14日閲覧。
  12. ^ 索达吉堪布-苦才是人生”. 2015年1月19日閲覧。
  13. ^ 索达吉堪布-做才是得到”. 2015年1月19日閲覧。
  14. ^ 索达吉堪布-残酷才是青春”. 2015年1月19日閲覧。
  15. ^ 索达吉堪布-能断”. 2015年1月19日閲覧。
  16. ^ 晋美彭措-索达吉堪布-不离”. 2015年1月19日閲覧。
  17. ^ Always Present Edited by Khenpo Sodargye”. Shambhala Publications. 2015年1月14日閲覧。
  18. ^ 索达吉堪布-有求”. 2015年1月19日閲覧。