クリマクテリック果実
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クリマクテリック型果実(クリマクテリックがたかじつ、climacteric fruits)とは、果実の成熟の際に呼吸量が著しく増大する、クリマクテリック・ライズという現象が見られる果物のことである[1]。クライマクテリック型果実[2]、追熟型果実[3]とも表記する。
1924年、フランクリン・キッドとチャールズ・ウェストが、収穫後の果物の呼吸を研究し、後にクリマクテリックと呼ばれる ripening-associated respiration phenomenon を報告した[4]。
リンゴ、モモ、アボカド、パパイヤ、ナシ、バナナ、アンズ、メロン、マンゴー、トマトなどが該当する。逆に呼吸量の増大が見られない非クリマクテリック果実には、ミカン、ブドウ、イチジク、イチゴ、サクランボ、スイカなどが該当する。
成熟過程において植物ホルモンの一種であるエチレンの濃度が通常の1,000倍以上も劇的に増加する。この現象は、貯蔵中に減少した糖分の代わりに有機酸を呼吸基質として用いるために起こり、呼吸商が1を超えるのが特徴である。
このような性質のため、クリマクテリック型果実は、収穫後の貯蔵中に追熟を行うことができる。
脚注
[編集]- ↑ 総説: Lelièvre, J.-M.; Latchè, A.; Jones, B.; Bouzayen, M.; Pech, J. C. (1997). “Ethylene and fruit ripening”. Physiologia Plantarum 101 (4): 727-739. doi:10.1111/j.1399-3054.1997.tb01057.x.
- ↑ “果物の食べ頃”. 奈良県. 2018年2月10日閲覧。
- ↑ “果物が追熟するのは何のため? ~見逃されていた生態学的意義を初めて検証~”. 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部. 2025年12月3日閲覧。
- ↑ Laties, George G. (1995-01). “Franklin Kidd, Charles West and F.F. Blackman: The start of modern postharvest physiology” (英語). Postharvest Biology and Technology 5 (1-2): 1–10. doi:10.1016/0925-5214(94)00009-H.
関連項目
[編集]- CA貯蔵 ‐ エチレンが発生する呼吸が起きないよう酸素と二酸化炭素を調整し、追熟を抑制し保存期間を延ばす貯蔵法。