キューバ (軽巡洋艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

改装後の「キューバ」
艦歴
発注 クランプフィラデルフィア造船所
起工 1910年
進水 1911年8月10日
就役 1911年
その後
除籍 1971年に除籍
前型 パトリア
後級 ハバナ
性能諸元(改装後)
排水量 常備:2,055トン
満載:-トン
全長 79.2m
水線長 -m
全幅 11.9m
吃水 4.3m
機関 改装後:バブコック・アンド・ウィルコックス石炭専焼水管缶4基
+直立型三段膨張式レシプロ機関2基2軸推進
最大出力 6,000hp
最大速力 26.0ノット
航続距離 -ノット/-海里
燃料 竣工時は石炭250トン
改装後は重油250トン
乗員 150名
兵装(竣工時) 10.2cm(50口径)単装速射砲2基
5.7cm(40口径)単装速射砲4基
4.7cm(40口径)単装速射砲10基
3.7cm(43口径)単装機砲11基
7.6mm(90口径)単装機銃2丁
兵装(1942年) 10.2cm(50口径)単装速射砲2基
7.6cm(50口径)単装速射砲2基
7.6cm(23口径)単装高角砲1基
5.7cm(40口径)単装速射砲2基
4.7cm(40口径)単装速射砲6基
3.7cm(43口径)単装機砲11基
7.6mm(90口径)単装機銃2丁
爆雷投射機2基
装甲 なし

キューバ(Cuba)はキューバ海軍軽巡洋艦で同型艦はない。

概要[編集]

本艦は元々はキューバアメリカ合衆国ウィリアム・クランプ・アンド・サンズフィラデルフィア造船所に発注したスループ1911年8月10日に就役。

艦形[編集]

本艦の船体形状は平甲板型船体で艦首は垂直だった。全甲板上に10.2cm単装砲を防盾の付いた単装砲架で1基。その背後に艦橋を基部とする単脚式の前部マストが建つ。船体中央部には2本煙突が立ち、その周囲は艦載艇置き場となっており、2本1組のボート・ダビッドが片舷3組ずつ計6組で運用された。後部マストの背後に10.2cm砲が後ろ向きに1基が配置されていた。

就役後の1919年に類別を軽巡洋艦に変更。に老朽化した本艦を1936年から1937年にかけて第1次近代化改装が行われた。主な変更点は石炭専焼缶を重油専焼ボイラーに換装し、2本あった煙突は1本にまとめられた。また外観上での変化は 艦首が整形されてやや傾斜のついた艦首形状となり、前部マストは三脚マストとなった。武装面においては主砲以外の備砲が一新されたことであった。

艦歴[編集]

改装後にイギリスで開催されたジョージ6世戴冠記念観艦式にキューバ海軍旗艦として参加。1956年には第2次近代化改装されフリゲートに類別変更された。老朽化のため1971年に除籍。


参考図書[編集]

  • 「Conway All The World's Fightingships 1906-1921」(Conway)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]