ガンギエイ目

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ガンギエイ目
Big skate seaworld.jpg
ガンギエイ科の一種 Big skate
Raja binoculata
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: ガンギエイ目 Rajiformes
下位分類群
(本文参照)

ガンギエイ目 Rajiformes は、軟骨魚綱板鰓亜綱の下位分類群で、エイのグループのひとつ。4科32属285種を含む。

Nelson (1994) の分類において、このグループはガンギエイ亜目 (Rajoidei) としてエイ目の下に置かれ、シノノメサカタザメ科 (Rhinidae)・サカタザメ科 (Rhinobatidae)・ガンギエイ科 (Rajidae) の3科が設置されていた。Nelson (2006) の分類ではサメ・エイ2分説が採用され、エイ目はエイ亜区 (Batoidea) になり、ガンギエイ亜目を含む4亜目はそれぞれ目に格上げされている。

分類[編集]

本稿ではNelson (2006) の分類に従った。属名の後の括弧内の数字は種数。

シノノメサカタザメ科[編集]

シノノメサカタザメ Rhina ancylostoma(シノノメサカタザメ科)はサメのような外見で、遊泳力も強い。

シノノメサカタザメ科 Rhinidaeは、シノノメサカタザメ Rhina ancylostoma 1種で構成される。Sharkray という呼び名があるほど、外見はサメに似ている。頭部前縁は丸く、大きな背鰭と鎌状の尾鰭を持つ。他のエイとは異なり、胸鰭は動かさず尾鰭を左右に振って泳ぐ。Nelson (1994) の分類では、シノノメサカタザメ属 (Rhina) はトンガリサカタザメ属 (Rhynchobatus) とともにシノノメサカタザメ科 (Rhinidae) にまとめられていたが、Nelson (2006) の分類ではこれら2属が単系統を構成する証拠は乏しいとし、2つの科に分けている。

トンガリサカタザメ科[編集]

トンガリサカタザメ Rhynchobatus djiddensis(トンガリサカタザメ科)は全長3 mに成長する大型種。

トンガリサカタザメ科 Rhynchobatidaeは、1属4種を含む。シノノメサカタザメと同様、大きな背鰭と上下に分かれた尾鰭を持つが、頭部先端が長く伸びる点が異なる。

サカタザメ科[編集]

太平洋産 Shovelnose guitarfish Rhinobatos productus(サカタザメ科)。エイとサメの中間のような体型。

サカタザメ科 Rhinobatidaeは、4属42種を含む。体型はシノノメサカタザメ科のようなサメ型とガンギエイ型の中間にあたる形。背鰭、尾鰭ははっきりしているが、尾鰭は二葉に分かれていない。

ガンギエイ科[編集]

Big skate Raja binoculata(ガンギエイ科)の。卵生であるガンギエイ類は特徴的な形状の卵を産む。
北米産のBarndoor skate Dipturus laevis(ガンギエイ科)。日本ではカスベとも呼ばれ、食用にする。
Raja laevis (Dipturus laevis)の骨格

ガンギエイ科 (: Skate、学名:Rajidae)は、2亜科26属238種を含む本目最大のグループ。多くはカスベと呼ばれる。胸鰭は扇のように大きく広がり、体は上下に扁平で底生生活に適した形状となる。尾部は細長く、背鰭、尾鰭は小さいか存在しない場合もある。

参考文献[編集]

  • Joseph S. Nelson, Fishes of the world, 4th edition: Wiley & Sons, Inc., 2006

関連項目[編集]

  • サメ
  • 剣道 - 剣道の面に用いられ、面乳革下付用としてガンギエイの革が使われている。なぜか販売店では、鮫革として販売されているケースが多い。
  • ホンオフェ - ガンギエイの肉を発酵させて食べる韓国料理の一種。強烈な臭気を放つことで有名。