日刊ベストストア

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日刊ベストストア
URL http://www.ilbe.com
使用言語 朝鮮語
タイプ 電子掲示板
運営者 株式会社ユビキタスエッチ
登録 選択
設立日 2010年(平成22年)
現状 運営中
日刊ベストストア
各種表記
ハングル 일간베스트저장소
漢字 日刊베스트貯藏所
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日間ベストストア(にっかんベストストア)、または日間ベスト貯蔵所(にっかんベストちょぞうしょ, 일간 베스트 저장소)は、韓国電子掲示板サイトである。略して「日ベストア, イルベストア(일베저장소)」「日ベ, イルベ(일베)」「イルベドットコム(일베닷컴)」などとも表記される。

歴史[編集]

イルベは元来、韓国の巨大電子掲示板群である「DCインサイド」から、内容が過激・有害であるとされて管理人に削除された書き込みを保管するまとめサイトを発祥としている。その後、「DCインサイド」の寄生サイトから、独立したコンテンツを持つ右派的コミュニティーとして成長した。2012年(平成24年)頃には月間閲覧者数400万人、月間PV10億を超えるサイトとなった。

成長の背景には韓国における経済危機を切っ掛けとした、経済格差の拡大、非正規雇用の増加、それに伴う不満層の拡大があると指摘されているが、全てのイルベ利用者が貧困層というわけではなく、標準以上の所得を得ている層にも利用者がいる。

特徴[編集]

主に、右派極右性向のユーザーが集まることで知られており、女性蔑視、外国人労働者嫌悪、特定地域への誹謗(韓国の地域対立参照)、左翼への罵倒、革新派人物(盧武鉉金大中元大統領)を誹謗中傷する書き込みや、5.18光州民主化運動は「北朝鮮が起こした暴動」などと主張し、その言動が論議を呼ぶことがある。

セウォル号沈没事故では、ハンガー・ストライキをする遺族に対して「暴食行事」を行ったり[1]、従北議論が起きている人物のトークショーで手製の爆薬を爆発させる事件を起こしている[2]

韓国の左派紙『ハンギョレ』は、韓国の「イルベ」、中国の「カンフーパンダボイコット」、日本の「ネット右翼」等日中韓のインターネット極右主義現象について、共通点があると指摘した[3]

韓国の右派誌である『週刊朝鮮』においても、「サイバーナチス」と表現している[4]

政治傾向[編集]

民主化」(민주화)
イルベでは民主化を業績とみなす左派に拒否感を感じるため、民主化と言う言葉をあらゆる否定的意味に転用してつかう用法が定着している。(先生に叱られた→先生に民主化された)一方、複数の人から「民主化」という言葉の否定的な使用は、21世紀の民主主義国である韓国で生きていく社会の構成員として「資質がない行動である」という批判を受けている。これに対し「過去パトカーを打ち壊しても「民主化」と呼んだ左翼人士には批判を加えずに、ただ左翼を嘲笑する意味で「民主化」という言葉を使うイルベにのみ批判を加えることは公平性に反する。」とイルベ側は抗弁した。
産業化」(산업화)
イルベでは韓国保守系の独裁政権の業績として、産業化を高く評価することから、産業化と言う言葉は左翼などの意見をネットで論破したなどの肯定的ニュアンスで使われる。韓国を産業化した朴正煕全斗煥は偉人として扱われる。

地域対立[編集]

全羅道はイルベでは韓国最低の地域と蔑視され、国を発展させた右派勢力を売国奴と非難し、何かにつけて反対し、あらゆるものを破壊しながら扇動を繰り返し、投票率90%に達する地域と言われる。イルベでは全羅道で発生した犯罪事件を過度に強調した記事を掲載し、地域対立感情を真剣に煽っているという指摘を受けている[5]。また、各種事件事故や話題の主人公が全羅道出身の場合、侮辱する言葉を多数用いて嘲笑している場合が少なからずある。

光州事件[編集]

イルベの大半のユーザーは、5.18光州民主化運動に否定的な反応を示す。5.18光州民主化運動を「光州暴動」と呼んだり「光州事態」に一段階下げたりして呼称している。一部のイルベユーザーは、市民が先に戒厳軍を攻撃したと主張し、戒厳軍の暴力は正当防衛だと主張した。「北朝鮮軍の特殊部隊が来て、光州市民を殺傷した」との主張もある。

イルベユーザーらは、民主化運動の鎮圧による犠牲者たちの写真を「エイ」と侮辱した。イルベユーザーたちは、運動で殺された人たちの死体からエイの匂い[6]がしたという話を作り上げ、煽っている。逆に全斗煥元大統領は「光州を戦車で鎮圧した」という意味で、「タンク兄貴(땅끄성님)」の愛称で呼び英雄視している。

高麗大学では、生徒会側が用意した「5·18光州民主化運動の写真展」の展示にイルベ会員と推定される人々が「光州民主化運動は、北朝鮮による暴動だった」という内容を盛り込んだ写真10枚余りを加えて、犠牲者の名誉を毀損する事態となった。民主統合党朴智元は2013年(平成25年)5月21日、光州民主化運動を歪曲することを「日本の歴史歪曲」に例えて「イルベ安倍だ」と批判した。

暴食闘争[編集]

セウォル号事件が長期化し、セウォル号遺族が光化門広場を占拠してハンスト闘争を繰り広げていたことについて、イルベで否定的な世論が形成された。イルベ内部では、「遺族の前でチキンを食べたら面白い」などの言葉が流布し、これらに影響されたイルベ会員がそのようなパフォーマンスをすることを予告して、実際に2014年(平成26年)9月6日、光化門広場のハンスト闘争を行っているセウォル号遺族の前に座ってチキンを食べるパフォーマンスをした[7]。これらの行動は、遺族とのハンストに参加していた進歩派の活動家たちの反発をすぐに引き起こし、パフォーマンスをするイルベ会員を強制的に阻止した。予告文を見て光化門広場に来た別のイルベ会員が、パフォーマンス中にチキンを奪われるシーンを劇的に撮った写真をイルベにアップロードして話題を呼んだ。

以後、遺族と活動家がチキンを食べるパフォーマンスをしていた別のイルベ会員を囲んで悪口を言い、侮辱したという事実がイルベに掲載され、イルベ内部では、これは典型的な「民主化」の事例としてとらえ、翌日の2014年(平成26年)9月6日の週末の土曜日に大規模に暴飲暴食闘争をしようという世論が形成された。遺族側でも広場に「イルベ会員のための食卓」を設置し挑発的な対応をしたことが、さらに事態を発展させたと思われる。

予想外にイルベ会員の参加が活発化して「暴飲暴食闘争」が大規模に拡大され、いくつかのユーザは食べ物を提供するなど、事態をさらに拡大させた。このパフォーマンスは、夜遅くまで続いた。「暴飲暴食闘争」は翌日の日曜日にも継続されており、メディアの注目を浴びた。この事態は、進歩派言論はもちろん、保守系マスコミの『朝鮮日報』と『東亜日報』もパフォーマンスに強く批判し、河泰慶議員をはじめとするセヌリ党議員も激しい反感の意思を表明した。

メディアへの影響[編集]

しばしば保存されているパロディ画像等が、第三者の手により精査されずに転載、利用されるなどして話題になることがある。2017年5月17日韓国SBSのテレビ番組は、盧武鉉元大統領が表紙を飾った際のTIME誌の画像を放送したが、イルベにより表紙の文字が「Hello,Mr.Roh」から「Go to Hell,Mr.Roh」へ書き換えられたものであった。SBSがイルベの画像を使い起こした放送事故は10回目とされ、局側は遺族らに陳謝したうえで幹部社員が処分している[8]


脚注[編集]

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  1. ^ “<セウォル号>チキンvs犬のエサ…人格卑下に向かう光化門(1)”. 中央日報(日本語版) (中央日報). (2014年9月11日). http://japanese.joins.com/article/921/189921.html?servcode=400&sectcode=430 2016年2月6日閲覧。 
  2. ^ ムン・ジュヒョン (2014年12月11日). “「イルベ前歴」高校生、シン・ウンミ氏が参加した益山統一コンサートに爆薬で白色テロ”. レイバーネット (レイバーネット日本). http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2014/1418319887019Staff 2016年2月6日閲覧。 
  3. ^ チェ・ヒョンジュン (2013年11月21日). “イルベ・カンフーパンダボイコット・ネット右翼の共通点がある” (朝鮮語). ハンギョレ (Hankyoreh). http://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/612248.html 2016年2月6日閲覧。 
  4. ^ “「대중문화」 크레용팝은 ‘일베용 팝’?유튜브 뒤흔든 무서운 신예 이념에 발목 잡히나("大衆文化"クレヨンポップは、'イルベヨンポップ'?ユーチューブ揺るがした恐ろしい新鋭理念に足首をつかまれる)”. 週刊朝鮮. (2013年8月26日). http://weekly.chosun.com/client/news/viw.asp?ctcd=c09&nNewsNumb=002271100020 2017年8月19日閲覧。 
  5. ^ 日本の2ちゃんねる在日朝鮮人の犯罪が過度に強調されるのと類似している。
  6. ^ エイには特有のアンモニア臭がある。
  7. ^ “イルベ、ピザを食べて遺族を嘲弄、「嘲弄は強者に向けろ」 イルベなど100余人が光化門広場で「食べ物パフォーマンス」…「ソルム」”. レイバーネット. (2014年9月7日). http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/knews/00_2014/1410219055406Staff 2017年8月19日閲覧。 
  8. ^ SBSプラス、盧武鉉氏中傷のネット写真を放送で流し波紋 東亜日報(2017年5月19日)2017年5月19日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]