カルアル

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カルアル
カルアル市
ブラジルの旗 ブラジル
地方 北東部
ペルナンブーコ州
面積
 • 合計 920.61 km2
標高
545 m
人口
(2020年)
 • 合計 365,278人
  統計[1]
等時帯 UTC-3
HDI (2000) 0.713 –
ウェブサイト www.caruaru.pe.gov.br/

カルアルポルトガル語: Caruaru)は、ブラジルペルナンブーコ州にある都市。州内陸部のアグレステ地域に位置し、その文化的重要性から「アグレステの首都」や「アグレステのちいさな王子」と呼ばれる。

夏至を祝う6月の聖ヨハネ祭(カピタル・ド・フォロ)で知られる。その規模は「世界最大の聖ヨハネ祭」と形容されるほどで、まる一か月行われ、7月まで続く年もある。

歴史[編集]

カルアル市の土地はもともと、ヌネス・ドス・ベゼーロス家の所有する牧場だった。家名の「ベゼーロス」は農場近くのベゼーロス礼拝堂に由来する。ヌネス家は2人の孤児を養っていた。その一人、ジョゼ・ロドリゲス・デ・ジェズスは所有地の一部を与えられると、そこをカルアルと名付けた。さらに無原罪の御宿りに献じて礼拝堂をつくった。この礼拝堂付近に人々は住みはじめた。1846年にはフリアール・エウゼビオ・デ・サレスがイグレジャ・マルティス教会を建てはじめた。これが現在の大聖堂である。後年、教会は2度にわたり改築された。カルアルには家畜を輸送する便が必ず停車するため、町は発展した。

地理[編集]

ロザリオ教会
  • 州 - ペルナンブーコ州
  • 地域 - アグレステ地域
  • 隣接する市
    • 北 トリタマ、ヴェルテンテス、フレイ・ミゲリーニョ、タカリティンガ・ド・ノルテ
    • 東 ベゼーロス、リアショ・ダス・アルマス
    • 南 - アルティーニョ、アグレズティーナ
    • 西 - ブレジョ・ダ・マドレ・デ・デウス、サン・カエターノ
  • 面積 - 920.61平方キロ
  • 標高 - 554m
  • 主要河川 - カピバリベ川、イポジュカ川、ウナ川
  • 植生 - カーティンガの森林地帯
  • 気候 - 亜熱帯
  • 年平均気温 - 22.5度
  • 年平均降水量 - 759.6mm
  • 幹線道路 - 国道232号
  • レシフェから140キロ
  • グラヴァタから48キロ

経済[編集]

市内では製造業(織物など)、観光、商業、手工業が行われている。第一次産業はヤギ、鶏、牛の畜産業と牛乳生産が大きい。豆類やキャッサバ、トウモロコシも生産されている。国内最大級の工芸品の青空市「フェイラ・デ・カルアル」が開かれる。

経済指標
  • 人口[2] - 31万9579人
  • GDP[3] - 199万3295千レアル
  • 一人あたりGDP - 6895レアル
  • 州のGDPに占める割合 - 3.24%
産業別人口の割合(2006年)
  • 第一次産業 1.01%
  • 第二次産業 14.40%
  • 第三次産業 84.59%
保健指標[4]
  • 人間開発指数(2000年) 0.713
  • 病院数(2007年) 11
  • 病床数(2007年) 654
  • 千人あたり乳幼児死亡率(2005年) 8.2人

スポーツ[編集]

市内にはサッカークラブが2つある。アントニオ・イナシオ・デ・ソウザ・スタジアム(6000人収容)を本拠地とするクルーベ・アトレチコ・ド・ポルトと、エスタディオ・ルイス・ジョゼ・デ・ラセルダ(20000人収容)を本拠地とするセントラルSCである。いずれもペルナンブーコ州の1部リーグに所属している。州を代表するレース場のアイルトン・セナ・サーキットでは、1年おきにフォーミュラ・トラックが開かれる。

脚注[編集]