オルフェウスの死

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『オルフェウスの死』
Bin Orpheus.jpg
作者 エミール・ビン
製作年 1874年
素材 キャンバス油彩
寸法 139 cm × 114 cm (55 in × 45 in)

オルフェウスの死』(オルフェウスのし、西: La muerte de Orfeo)1863年と1874年にエミール・ビンによって描かれた絵画。

主題[編集]

トラキア人の英雄オルフェウスの神話を主題としている。詩人オウィディウスは、古代ギリシアで女性たちの手によって殺害された詩人の死について記述した。

オルフェウスは妻エウリュディケーを取り戻すために地獄に行ったが、失敗し、帰還した後、彼は何年もの間女性と親密になることを避けてきた。彼女らは侮辱されたと思い、彼の妻に対する嫉妬から彼を殺した[1]

別の伝承では、オルフェウスがディオニューソスではなくアポローンを崇拝するようになり、これに激怒したディオニューソスが、マイナスたちにオルフェウスを殺させた[2]。更に別の伝承では、オルフェウスは同性愛児童性的虐待の容疑で処刑されたともされる[3]

女性たちによるオルフェウスの殺害は、神聖な王の処刑の前に行われる前期ヘレニズムスペイン語版の儀式の一部だったとも記述されている[4]

作品[編集]

オルフェウスは激怒したトラキアの女性たちによって襲撃され、彼女らにピッチフォークやトーチやその他の武器で攻撃されている。彼を攻撃している間、彼女らは高い声で歌い、オルフェウスの詩を沈黙させるために音楽を演奏して、彼女らの目的を完遂させようとしている[5]。地面には、オルフェウスの象徴であるライアーツィターがある。背後には死の襲撃の発端となった、ディオニューソスの神殿がある。

その他の作品[編集]

この説話は、オルフェウスの詩の能力を説明するものと、彼が妻エウリュディケーを求めて冥府に降りるものと並んで、彼の神話の三大要素の一つである。 アルブレヒト・デューラーは、ビンの絵と同名のエングレービングの作品を1494年に制作した[6]。フランスのアカデミック美術の画家エミール・レヴィスペイン語版(1826年 - 1890年)も1866年に同じ名前の絵を描いている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ V. V. A. A. (2010). Mitología clásica e iconografía cristiana, pág.118. R. Areces. ISBN 978-84-8004-942-9.
  2. ^ Pseudo-Apolodoro. Biblioteca mitológica, I, 3, 2. Alianza Editorial, 2004. ISBN 84-206-5808-1.
  3. ^ Scherzo, pág.102”. 2018年4月8日閲覧。
  4. ^ Martín, René (2004). Diccionario de mitología clásica. Espasa Calpe. ISBN 84-670-1536-5.
  5. ^ filomusica.com”. 2018年4月8日閲覧。
  6. ^ artehistoria.jcyl”. 2012年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月8日閲覧。