エクレアナマコ

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エクレアナマコ
保全状況評価
DATA DEFICIENT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ナマコ綱 Holothuroidea
: 楯手目 Aspidochirotida
: クロナマコ科 Holothuriidae
: クロナマコ属 Holothuria
亜属 : Halodeima
: エクレアナマコ H. nigralutea
学名
Holothuria (Halodeima) nigralutea
O'Loughlin, 2007
腹面

エクレアナマコHolothuria nigralutea)は、クロナマコ科クロナマコ属に属するナマコの一種。

分布[編集]

オーストラリア周辺海域に分布する[1]。2011年になって沖縄本島の沿岸に分布していることが報告され、北半球における初記録となった[1]

特徴[編集]

体長40 - 50センチメートル。体色は黄褐色で背面に黒色の斑紋があり、和名もこうした外見が洋菓子のエクレアに似ているために名づけられた[1]

クロナマコ属の中でもアカミシキリ Holothuria (Halodeima) edulis Lesson, 1830 と最も近縁であり、形態も類似するが、体色によって容易に区別できる[1]

沖縄では水深40 - 50メートルの海域から採集されている[1]

研究者によると「エクレアとは程遠い、苦味と渋みの混じった味」であるという[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 上野大輔・フワンソワ ミショノー・グスタフ ポーレー・成瀬貫「沖縄島から採集された日本初記録のエクレアナマコ(新称)Holothuria(Halodeima)nigralutea(楯手目: クロナマコ科)」(PDF)『沖縄生物学会誌』第49巻、2011年、103-107頁、2011年9月22日閲覧 
  2. ^ エクレア似のナマコ」琉球新報2012年9月10日

関連項目[編集]