ウェーブスプリング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

ウェーブスプリング(英:Wave spring。コイルウェーブスプリングとも呼ばれる)は、ばねの一種。板状鋼線をらせん状に巻きながら波を加えることで完成する。丸状鋼線をらせん状に巻いて作るコイルばね、もしくは皿ばねの代替品として使用が見られる。

特徴[編集]

ウェーブスプリングには以下の特徴がある。[1]

  • コイルばねよりも最大で50%作業高さを縮小。結果、製品全体の軽量化を実現。
  • ウェーブスプリングにかかる荷重を100%吸収・伝達する。
  • ばねや波形座金(ざがね。ウェーブワッシャーとも)のように積み重ねて使用する必要がない。
  • 鋼線のサイズや波数、波高さ、巻数などの要素を変えるだけで幅広い荷重要件を満たすことが出来る。
  • 一本の板状鋼線から製造するため、金型を設計する必要がない。、7

種類[編集]

ウェーブスプリングは、単巻型と多重巻型の2種類が存在する。[2]

  • 単巻型ウェーブスプリング
    • 間隙タイプ
    • 重複タイプ
  • 多重巻型ウェーブスプリング
    • シム有りタイプ
    • シム無しタイプ

単巻型ウェーブスプリング[編集]

  • タワミが小さく軽荷重用アプリケーションに使用。
  • 荷重要件に応じ、波数、板厚を変えることで対応可能。[3][4]

多重巻型ウェーブスプリング[編集]

  • コイルばねに比べ、作業高さを最大で50%節約。
  • タワミが大きく、バネ定数が小さいアプリケーションに使用。
  • 幅広い荷重要件に対応。[5][6]

材質[編集]

  • 炭素鋼(標準的な材質)
  • ステンレス鋼(耐食性に優れ、高応力、高疲労用製品に最適)
  • ベリリウム銅合金(伝導性があり、耐食性に優れ、海辺の空気、海水と接する石油掘削事業に最適)[7][8]

表面処理[編集]

  • オイル処理(保存期間の延長。炭素鋼製のみ可)
  • 不動態処理(遊離鉄を除去。選択腐食を防ぐ。ステンレス鋼製のみ可)

ウェーブスプリング製造業者[編集]

  • 京浜金属工業株式会社(英文名:Keihin Metal CO.,LTD.)
  • 松村綱機株式会社(英文名:Matsumura-Kohki Co.,Ltd.)
  • 三菱製鋼株式会社(英文名:MITSUBISHI STEEL MFG. CO., LTD)
  • Rotor Clip Company, Inc
  • 特殊発條興業株式会社(英文名:TOKUHATSU CO.,LTD.)
  • 日本ステンレススプリング株式会社(英文名:NIPPON STAINLESS SPRING CO.,LTD.)

脚注[編集]

  1. ^ Rotor Clip Company., Inc. (2012). 製品規格カタログ. 14頁
  2. ^ Rotor Clip Company., Inc. (2012). 製品規格カタログ. 14頁
  3. ^ Rotor Clip Company., Inc. (2012). 製品規格カタログ. 14頁
  4. ^ 松村綱機株式会社. (2009).総合カタログ。20頁
  5. ^ Rotor Clip Company., Inc. (2012). 製品規格カタログ. 14頁
  6. ^ 松村綱機株式会社. (2009).総合カタログ。20頁
  7. ^ http://jp.rotorclip.com/products/material.html
  8. ^ 松村綱機株式会社. (2009).総合カタログ。19頁

参考文献[編集]

  • Rotor Clip Company., Inc. (2011). Company Overview (4th ed.) 
  • Rotor Clip Company., Inc. (2010). Product Specifications (12th ed.) .
  • Rotor Clip Company., Inc. (2012) 製品規格カタログ. (1st ed.) .
  • 松村綱機株式会社. (2009). 総合カタログ., 2nd .