ウィリアム・ハミルトン (庶民院議員)
ウィリアム・ハミルトン卿（英語: Lord William Hamilton、1706年ごろ – 1734年7月11日）は、グレートブリテン王国の政治家。第4代ハミルトン公爵ジェームズ・ハミルトンの次男で、1734年に庶民院議員に当選したが、わずか2か月後に死去した[1]。
生涯[編集]
第4代ハミルトン公爵ジェームズ・ハミルトンと2人目の妻エリザベス（Elizabeth、旧姓ジェラード（Gerard）、1682年ごろ – 1744年2月13日、第5代ジェラード男爵ディグビー・ジェラードの娘）の次男として[1]、1706年ごろに生まれた[2]。
1726年に乗馬連隊隊長への就任が噂されたが、実現しなかった[2]。『英国議会史』によれば、ジョージ2世により寝室侍従に任命されたが、ジェームズ老僭王との文通を続け、侍従としての職務を全うしなかったため1733年に罷免された[2]。一方、ロバート・オーランド・バックホルツ（Robert Orland Bucholz）による宮廷職員リストではハミルトンの名前はなかった[3]。
1734年イギリス総選挙でラナークシャー選挙区から出馬して、無投票で当選した[4]。しかし、そのわずか2か月後の1734年7月11日にペル・メルで死去した[1]。
家族[編集]
1733年4月30日、フランシス・ホーズ（1788年3月31日没、フランシス・ホーズの一人娘）と結婚したが、2人の間に子供はいなかった[1]。フランシスは美貌と快活さで知られたが、父が南海会社の理事であり、南海泡沫事件により1721年に4万ポンドの財産を没収された[5]。そのため、この結婚はハミルトンの兄にあたる第5代ハミルトン公爵ジェームズ・ハミルトンに知らせずに行われた[2]。
出典[編集]
- ^ a b c d Paul, James Balfour, Sir, ed. (1907). The Scots Peerage (英語). Vol. IV. Edinburgh: David Douglas. pp. 384–388.
- ^ a b c d Cruickshanks, Eveline (1970). "HAMILTON, Lord William (c.1706-34), of Pall Mall, London.". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年2月21日閲覧。
- ^ Bucholz, Robert Orland. "Chamber List 1 (Lord Chamberlain's Office; Privy Purse; Bedchamber)" (PDF). The Database of Court Officers: 1660-1837 (英語). pp. 15–16. 2021年2月21日閲覧。
- ^ Simpson, J. M. (1970). "Lanarkshire". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2021年2月21日閲覧。
- ^ Plaskitt, Emma (23 September 2004). "Vane [née Hawes; other married name Hamilton], Frances Anne, Viscountess Vane". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/28084。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
| グレートブリテン議会 | ||
|---|---|---|
| 先代 アーチボルド・ハミルトン卿 |
庶民院議員（ラナークシャー選挙区選出） 1734年 |
次代 サー・ジェームズ・ハミルトン準男爵 |