イタリア科学アカデミー

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イタリア科学アカデミー (L’Accademia Nazionale delle Scienze detta dei XL) は1782年ヴェネツィア共和国(現イタリア)のヴェローナに設立された学会である。毎年マテウチ・メダルを授与している。名称のXLは創立時に40人の会員で発足していることに由来する。

歴史[編集]

イタリア統一前の1782年にヴェローナの軍の学校の教授、ロルニャ(Antonio M. Lorgna)が主導して、創立された。ラザロ・スパランツァーニアレッサンドロ・ヴォルタジョゼフ=ルイ・ラグランジュルジェル・ヨシプ・ボスコヴィッチら40人のイタリアの有名な科学者が参加したので、Società dei Quaranta(「40人学会」)の名で創設された。

イタリアの政治的な統一の前に、科学界の統一を求める愛国的な機運の高まりを示すものであった。創立の年に、機関紙 Memorie accademiche が発刊され、イタリアは分裂によって不利益をこうむっていること、統一のために分割された多くのイタリア人の知識と仕事を結び付けていかねばならないことを主張した。

機関紙 Memorieの発刊はイタリア人研究者の研究の発表の場を与え、研究が国際的の交流に寄与し、イタリアの科学を代表する組織となった。ロルニャの没後、Società Italiana delle Scienze, detta dei XL(イタリア40人科学会)に改名された。

初期にはナポレオンから援助を受け、その後、モデナ公、フランチェスコ4世の支援を受けたが、イタリア統一が進む中で、他の地域のアカデミーとの統合や国立リンチェイ・アカデミア(Accademia Nazionale Reale dei Lincei)との統合が、求められるが、学者による独立した運営を求める会員の反対で実現しなかった。ファシスト政権下の1930年代に、法令で国家教育庁の管理下に入ると、活動を停止し、戦後再び活動を再開した。

関連項目[編集]