イソ酪酸
イソ酪酸 | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | 2-methylpropanoic acid |
別名 | ジメチル酢酸 |
分子量 | 88.11 g/mol |
形状 | 無色液体 |
CAS登録番号 | [79-31-2] |
性質 | |
密度と相 | 0.950 g/cm3, 液体 (20 ℃) |
融点 | −47 °C |
沸点 | 154 °C |
pKa | 4.84 (20 ℃) |
屈折率 | 1.3930 (20 ℃) |
イソ酪酸(イソらくさん、Isobutyric acid)は、分子式 C4H8O2、示性式 (CH3)2CHCOOH のカルボン酸の一種。酪酸の構造異性体で、ジメチル酢酸などの別名がある。分子量は 88.11、CAS登録番号は [79-31-2]。
常温・常圧において無色透明で不快な刺激臭がある油状液体で、融点 −47 ℃・沸点 154 ℃。酪酸と同様に弱酸だが、腐食性があるので取扱いには注意を要する。
イソブタノールの酸化によって得られるが、酪酸と異なり発酵では生成しない。工業的にはn-ブタノール製造時の副生成物として得られ、生産量はn-ブタノールの1/10以下。天然には遊離酸あるいはエステルとしてマメ科やセリ科の植物中に存在する。
水には少し溶解するほか、エタノール・各種エーテルとは任意の割合で混じり合う。