アソシエーショニズム

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アソシエーショニズム (Associationism) とは、社会思想社会科学用語である。

一般的な意味[編集]

地縁に基づく集団「コミュニティ」の対概念で、共通の関心で結びつく集団のことを「アソシエーション (association) 」と呼び、-ismという接尾語は名詞や形容詞と結びついてそれを抽象名詞化するものであるから、アソシエーショニズムとは、一般的には、そのようなアソシエーションを重視する主義、見地のことを意味すると考えられる[1]

社会主義思想史の初期においては、ロバート・オーウェンサンシモンのようなユートピア理論の19世紀初頭の追随者によって、信条を著わすために使われた用語だった[2]

柄谷行人のアソシエーショニズム[編集]

柄谷行人は、ハンナ・アーレントが、評議会共産主義ソビエトあるいはレーテ)に関して、それが革命の伝統や理論の結果としてではなく、いつでもどこでも「まったく自発的に、その度ごとにそれまで全く無かったものであるかのようにして出現する」と指摘したことに触れ、そのような社会構成体のあり方は、社会主義共産主義アナキズムなどと呼ばれたものと同じであるとするが、それらの呼称は手垢にまみれて誤解を生みやすいため、自著ではXと呼んだり、アソシエーショニズムと呼んだりしている[3]

資本主義との関係[編集]

マルクスの先輩で青年ヘーゲル哲学者モーゼス・ヘスによると、人々は自分の意志に反して資本の下で協業しているが、資本を廃棄すれば自分達の意志と自主管理で協業できるようになると考え、そのような社会を「有機的共同社会」と呼んだ。これが、プルードンやマルクスの考えるアソシエーションと同義であると柄谷は言う[4]。つまり、アソシエーショニズムとは、資本の支配から自由になった協業・分業体制についての思想と言うことができる。

出典[編集]

  1. ^ yahoo辞書
  2. ^ Schumpeter, Joseph (1994, first ed. 1954). History of Economic Analysis. pp. 429, 430. 
  3. ^ 世界史の構造』(岩波書店)14ページ、「序説 交換様式論」
  4. ^ 『世界史の構造』(岩波書店)26ページ、「序説 交換様式論」

参考文献[編集]

  • 柄谷行人『世界史の構造』岩波書店、2010年

関連項目[編集]