Σプロジェクト

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Σプロジェクト(シグマプロジェクト)とは、1985年昭和60年)に始まった日本政府国家プロジェクトΣ計画(シグマけいかく)とも呼ばれる。シグマ(SIGMA)とは、 Software Industrialized Generator and Maintenance Aids (ソフトウェア生産工業化システム)の略称である[1]

1985年(昭和60年)当時、1990年(平成2年)に約60万人[1]、2000年(平成12年)には97万人と推測されていたソフトウェア技術者の不足に対応するため、通商産業省(現在の経済産業省)が立案し、その外郭団体の情報処理振興事業協会 (IPA) が推進役となった。

このプロジェクトは、1980年代初めに同じく国家プロジェクトとして、通商産業省が推進したVLSI計画の成功を背景に、ソフトウェア開発のネットワークを構築し生産性向上を目指したものであった。しかし、技術的進化を見誤った上に開発の目標がハードウェアの方に偏っていたことなど、ソフトウェア産業ばかりか情報産業全体の趨勢からかけ離れてしまった。

5年後の1990年(平成2年)4月1日に、コンピューターメーカーやソフト会社50社が、資本金22億3000万円を出資し、事業会社「シグマシステム」を設立したが、1991年(平成3年)3月には、UNIXの国際標準化団体であるX/OpenUNIX International (UI)、Open Software Foundation (OSF) との共通仕様に合意し独自路線を放棄、その後も1992年(平成4年)3月には、独自の計算機センター閉鎖、1995年(平成7年)には会社も解散と、じり貧に陥ってしまった。

最終的に250億円(日本経済新聞1992年6月10日朝刊では218億円となっている)の国家予算をつぎ込んだといわれているが、失敗プロジェクトとなってしまった。

脚注・出典[編集]

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  1. ^ a b 編集部M.N.「ソフトウェア開発効率を4倍に高める通産省Σシステム」、『I/O 1985年3月号』第10巻第3号、工学社、東京都渋谷区、1985年3月1日、 306頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]