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2017年4月26日 (水) 01:30時点における版

アンドレア・ボラーニョ
Andrea Boragno
Andrea Boragno
生誕 (1950-08-31) 1950年8月31日(73歳)
イタリア・サヴォナ州アルビッソラ・マーレ生
国籍 イタリアの旗 イタリア
出身校 ジェノア大学(修士)、ボッコーニ大学(経営学修士)
職業 アルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)
会長兼CEO
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アンドレア・ボラーニョ(Andrea Boragno :1950年生まれ)はアルカンターラ社(Alcantara S.p.A.)の会長兼CEO。[1] [2] 同社はデザイン、ファッション、一般消費財、自動車、航空、船舶、コンシューマー・エレクトロニクスの各産業で使われているカバーリング素材「アルカンターラ」を製造するイタリア企業 [1]。2009年にはイタリア企業として初めてカーボン・ニュートラル認証を取得し、サステナビリティの分野においてベストプラクティスを実現。[3] [4]

学歴

イタリア生まれ。ジェノヴァ大学で化学工学修士号を取得後、ミラノのボッコーニ大学で経営学修士号(MBA)を取得。[1]

職歴

キャリアの初期には、ピレリ社、モンテエジソン社、ヒモント社、モンテフィブレ社など多数の企業で、マーケティング・営業から経営計画、技術マーケティング、財務会計など幅広い役職を歴任。[2][5]

1990年、東レ株式会社傘下のイタリア企業、アルカンターラ社に入社。1998年に、TUA Inc.(東レがスプリングズ・インダストリーズ社のマイクロファイバー事業を買収して誕生した米国企業、本社ニューヨーク)のCEOに任命される。[2]

2004年、アルカンターラ社の社長に就任。2006年より同社会長を兼務。[1] 2007年6月から東レ株式会社の専任理事も兼ねる。さらに伊日財団(Fondazione Italia Giappone)副会長も務める。[6]

サステナビリティへの注力

ボラーニョは2009年にアルカンターラ社において本格的なサステナビリティへの取り組みをスタートさせたことで知られる。[5] 同社はボラーニョの主導の下、世界銀行/Connect4Climate、ベネチア国際大学、アースデイ・ネットワークなど国際的パートナーとの協力を通じ大規模なステークホルダーとの連携を拡げている。[7][8][9]

ボラーニョはこうした連携をもとに、サステナブル経営の世界的普及のため定期的な国際シンポジウムを開催する。最初の2回はイタリア・ベネチア国際大学との共同開催によるグローバルな自動車産業におけるサステナビリティに関する国際シンポジウム(ベニス)で、「サステナビリティと自動車バリューチェーン」と「自動車エコシステム、サステナビリティへの国際グローバルロード:アジアの観点から」であった。[10] 第3回国際シンポジウム「サステナビリティと企業価値」は、日本経済新聞社、早稲田大学、ベネチア国際大学、伊・アルカンターラ社との共同主催、日本のグローバルビジネス学会の後援で2016年10月に開催した[11]

日本の市場はポテンシャルがある。今後はイタリア企業としてミラノ本社からの情報発信に加え、東京からの発信も強化していくことで、ファッション業界での「アルカンターラ®」ブランド認知度を高めていく方針を語っている。[12][13] 2014年から日本市場への本格進出を開始。自動車産業に働きかけるともに「ワイズ」や「ハナエモリ」などとのコラボレーションも行ってきている。[14]

アンドレア・ボラーニョは2015年、ローマ教皇・フランシスコの回勅「ラウダート・シ」の内容検討に招かれ、サステナブル企業の模範となるアルカンターラ社の知見を述べた[15]

出典

  1. ^ a b c d [1]「職人技」で世界の高級車を総なめ! 素材企業の経営戦略」 PRESIDENT  2016年12月19日号
  2. ^ a b c http://www.theceomagazine.com/images/pdf/2015/04%20April%2015/EURO/CEO%20EU%20APR15_Alcantara.pdf
  3. ^ 「環境保全は競争力の厳選 毎期利益の10%を投資」 週刊ダイヤモンド 2015年5月23日
  4. ^ http://www.alcantara.com/en/carbon_neutrality/20/index.do
  5. ^ a b ニューリーダー2015年7月号「おもしろ外国企業発見!合言葉はサスティナビリティ」
  6. ^ http://www.italiagiappone.it/cda.html 
  7. ^ http://www.worldbank.org/en/news/press-release/2013/04/15/climate-takes-center-stage-at-milan-design-week
  8. ^ http://www.alcantara.com/en/sustainability_and_the_new_automotive_value_chain/68/index.do
  9. ^ http://www.earthday.org/2015/04/09/step-into-a-magic-world/
  10. ^ 化学工業日報、2015年11月4日「企業と持続可能性 伊アルカンターラ国際シンポジウムを開催:社会的責任負う自動車産業」
  11. ^ 日本経済新聞、2016年10月18日「持続可能社会へ企業戦略を議論 国際シンポ開催」
  12. ^ 楽天WOMAN 2014年3月27日「伊素材メーカー・アルカンターラ社が日本市場へ本格参入」
  13. ^ http://www2.nissan.co.jp/GT-R/nismo_cockpit.html
  14. ^ 繊維ニュース、2015年10月2日「伊アルカンターラ社15年は25%の増収計画 日本市場にも本格進出を」
  15. ^ http://www.earthdayitalia.org/Eventi/Iniziative-workshop-e-pubblicazioni/Libro-Cultura-d-Impresa-ed-Ecologia-Integrale