コンテンツにスキップ

酸素燃焼過程

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Luckas-bot (会話 | 投稿記録) による 2012年4月21日 (土) 20:27個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: ca:Combustió de l'oxigen)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

酸素燃焼過程(oxygen burning process) は大質量星で起きる核融合過程である。酸素の燃焼は1.5×109 K の温度と4×1010 kg/m3 の圧力下で起こる。

以下に主な反応を示す:

16 16 →  28Si  4He  9.594 MeV
      →  31 1 7.678 MeV
      →  31 1.500 MeV
      →  30Si  1 0.381 MeV
      →  30 2 2.409 MeV
または:
      →  32 γ
      →  24Mg  4He

ネオン燃焼過程は恒星のコアに酸素とマグネシウムの不活性なコアを形成する。ネオン燃焼が終了するとコアの温度は低下し、コアは重力により圧縮される。その結果、コアの密度と温度が上昇し、酸素の燃焼が始まる。酸素の燃焼はおよそ6月から1年の間続き、ケイ素が豊富なコアを形成する。この時点ではケイ素燃焼過程が始まる温度に達していないのでケイ素のコアは不活性である。酸素が全て消費されると、コアは再び冷却されて圧縮される。コアの温度が上昇し、ケイ素燃焼過程が始まる。このとき、コアの外側には順番に、酸素燃焼が続いている殻、ネオンの殻、炭素の殻、ヘリウムの殻、水素の殻が存在している。