核融合エネルギー

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核融合エネルギー(かくゆうごうエネルギー)は水素ヘリウムのように軽い小さな原子核を持った原子やその同位体の、原子核同士の融合によって取り出されるエネルギーである。その反応を核融合反応と呼ぶ。

本来、原子核の安定度はを中心に、軽い小さな原子核は融合する事でより重く大きく、反対に重く大きい原子核は分裂する事で軽く小さくなったほうが自身の持つエネルギーが少なくて済むので安定となる。原子力発電のような核分裂反応は、ウランのように特に重い元素を利用している。核融合反応では反対に小さく軽い原子核を持つ水素やヘリウム、そしてその同位体である重水素三重水素、ヘリウム3を利用する。しかしヘリウム3は地球上にほとんど存在しないため、入手が難しい。

核融合エネルギーの使い方は、核分裂エネルギーと同様に平和利用と軍事利用に分けられる。

平和利用
将来実現されることが期待されている未来技術として、核融合反応に基づく熱エネルギーによって発電を行なう核融合炉がある。核融合炉は「地上の太陽」とも呼ばれるが、きわめて希薄なエネルギー密度の太陽に比べて核融合炉のエネルギー密度は桁違いに高く、実現は上手くいっても数十年先である。
軍事利用
水素爆弾(水爆)という核爆弾大量破壊兵器で使われている。実験を除けば、まだ本来の用途である大量破壊には使用されていない。水爆の起爆に核分裂反応である原子爆弾が使われているが、核融合炉で使用するヘリウム3も原子炉内でリチウム6に中性子を当てて三重水素を作り、これがベータ崩壊してヘリウム3を得る方法が考えられている。

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