遺伝子発現
遺伝子発現(いでんしはつげん)とは、単に発現ともいい、遺伝子の情報が細胞における構造および機能に変換される過程をいう。具体的には、普通は遺伝情報に基づいてタンパク質が合成されることを指すが、RNAとして機能する遺伝子(ノンコーディングRNA)に関してはRNAの合成が発現ということになる。また発現される量(発現量)のことを発現ということもある。
ヒストンのアセチル化と脱アセチル化
ヒストンでは、N末端のリシン残基がアセチル化、脱アセチル化され、これが遺伝子発現の制御に関わっている。ヒストンが多数アセチル化されている染色体領域は、遺伝子の転写が活発に行われており、ヒストンのアセチル化は遺伝子の発現を活性化させ、脱アセチル化は遺伝子の発現を抑制していると考えられている[1][2]。
脚注
- ^ http://www.cyclex.co.jp/home/jkeyword2f.html
- ^ http://pharm.life-bio.kansai-u.ac.jp/gaiyou/gaiyoutop.html
参考文献
- Welch M, Villalobos A, Gustafsson C, Minshull J. "You're one in a googol: optimizing genes for protein expression." J R Soc Interface. 2009 Aug 6;6 Suppl 4:S467-76. [1]
関連項目