軌道モジュール

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スペースタグボートのコンセプト(1970年代)

軌道モジュール(きどうもじゅーる、英語: Orbital module)は、軌道上でのみ使用されるいくつかの宇宙カプセルのコンパートメント。軌道モジュールは、軌道上で使用するための居住区を提供し、再突入前に、乗組員の再突入カプセルから分離される。一方、再突入カプセルは、乗組員を安全に帰還させるための必要な装備に焦点が当てられ、構造上マージンが大きくなる。これらはソユーズ宇宙船のために開発された。

ソユーズ軌道モジュール[編集]

ソユーズ宇宙船の軌道モジュール

軌道モジュールは、ソビエト-ロシアソユーズ宇宙カプセルシリーズの球形の部分。軌道上でのみ使用するように設計されているため、再突入に耐えるためにモジュールを強化する必要がない。そのため、他の有人カプセルよりも軽量でより多くの使用可能なスペースを確保できる設計になっている。

主に軌道飛行中の居住区として機能し、宇宙ステーションのフェリーとして利用すると、上昇時に物資を保管し、下降時には廃棄物で満載になり燃え尽きる[1]。初期のソユーズミッションでは、モジュールは実験に使用され、ソユーズ4号/5号のEVA乗組員の移動のためのエアロックとしても使用された。

神舟軌道モジュール[編集]

中国神舟宇宙船では、軌道モジュールがアップグレードされ独自のソーラーパネル軌道マヌーバシステムを搭載している。再突入モジュールサービスモジュールから分離した後、無人のフリーフライト宇宙船として独立して動作することができる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ NASA Johnson (2012-11-20), Station Tour: Zarya and Zvezda, https://www.youtube.com/watch?v=IJT0FMN_Ua0 2019年3月11日閲覧。