身体的依存

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身体的依存(Physical dependence)は、耐性を引き起こす薬物の慢性的使用の結果により、減薬・断薬時に体に負の症状を発生させていること。[1][2] 身体的依存はベンゾぜジアミン・オピオイド・抗てんかん薬・抗うつ薬の医療用少量投与でも生じる。アルコール・オピオイド・ベンゾぜジアミンのようなレクレーションドラッグの乱用でも同様である。 多量投与・長期間投与・服用年齢が若い時には更に身体依存がひどくより深刻な離脱症候群となる。

急性離脱症候群は数日・数週間・数カ月続き、長期離脱症候群(protracted withdrawal syndrome, "post-acute withdrawal syndrome" or "PAWS")急性期よりも弱い離脱症状の継続は数カ月・数年、極めて稀には永久に続く。それは一般的に寛解 - 再発のパターンであり、就業を難しくしている。

長期離脱症候群は、ほとんどの場合ベンゾジアゼピンによって引き起こされる。 またオピオイド・アルコール依存の大多数に存在しており、とりわけ長期的・高用量・思春期からの摂取であった場合は顕著である。 または自然の慢性再発性(同一の依存性物質からの離脱後、第2または第3の中毒)。 離脱の反応は、使用量・薬物の種類・使用期間・患者の年齢・最初の使用の年齢・個々の体質によって異なる。 [3]

症状

治療

身体的依存の治療は離脱している薬物によってさまざまである。多くの場合急激な断薬は危険なため、別の薬物を投与するなどすることも多い。身体的依存はたいていはゆっくりとした減薬により管理し、期間は週または月に渡り、薬物の種類・量・個人の体質によって様々である。[3] アルコールの身体依存の場合、長期作用ベンゾジアゼピンなどのクロス耐性をもつ薬物を用いることがある。

身体的依存を引き起こす薬物

関連項目

参考文献

  1. ^ Definition of physical dependence - NCI Dictionary of Cancer Terms”. 2008年12月21日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ “Drug Addiction”. CNN. http://www.cnn.com/HEALTH/library/DS/00183.html  [リンク切れ]
  3. ^ a b Landry MJ, Smith DE, McDuff DR, Baughman OL (1992). “Benzodiazepine dependence and withdrawal: identification and medical management”. J Am Board Fam Pract 5 (2): 167?75. PMID 1575069. 

外部リンク