読書療法
読書療法(どくしょりょうほう、英:Bibliotherapy)とは、題材を読むことによって心理的な支援を行う、心理療法の1つである。うつ病に効果が報告されている。
認知行動療法
認知行動療法を行うためのセルフヘルプの著作が刊行されている。
うつ病
「うつ病#読書療法」も参照
プラセボ効果を研究するハル大学のアービング・カーシュ博士は、認知行動療法(CBT)を受けなくても、そのメリットの多くを得ることができる方法として、認知行動療法の読書療法を薦めており、臨床試験で良い結果が得られたものの中から2冊を紹介している[1]。『うつのセルフ・コントロール』、『いやな気分よ、さようなら』[2]はいずれも認知行動的な技法に関する本である[1]。
『いやな気分よ、さようなら』の臨床試験では、短期的には、標準的な認知行動療法を実際に受けたほうが改善されたが、3ヶ月後には効果は同等であった[1]。3年間の追跡調査から効果が持続的であることも示唆されている[1]。
出典
- ^ a b c d アービング・カーシュ『抗うつ薬は本当に効くのか』石黒千秋訳、エクスナレッジ、2010年1月25日、233-235頁。ISBN 978-4767809540。Irving Kirsch (October 19, 2009), The Emperor's New Drugs: Exploding the Antidepressant Myth, The Bodley Head, pp. 173-174, ISBN 978-1847920836
- ^ デビッド・D・バーンズ『いやな気分よ、さようなら : 自分で学ぶ「抑うつ」克服法』(2版)星和書店、2004年4月。ISBN 9784791102068。