草柳俊一

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草柳 俊一(くさやなぎ しゅんいち、1953年6月17日 - )は、日本の録音エンジニア

来歴・人物

神奈川県横浜市生まれ。日本大学芸術学部卒。

1977年、アオイスタジオに入社、映画関係の仕事に従事。

1980年、音楽部門に配置転換となり、アシスタントに従事。

1984年7月、ハミングバード(後のマイカルハミングバード)録音課に移籍

1994年7月、マイカルハミングバードの映像音楽事業譲渡によりワーナーミュージック・ジャパン録音課に移籍。

1996年8月、同社を退社、フリーランスとなる。

2011年、キントトレコード・プロデューサ就任。

過去の落語音源等のリマスターを担当しCDでの復刻や、落語録音の企画、監修、録音、録音技術担当等、各地で落語関連の録音を手掛けており、落語関連での執筆活動等にも従事。(立川談志の落語会での録音や、CD「談志百席」の録音も担当。)

NHK「ラジオ名人寄席」に関するNHKおよび玉置宏の権利侵害に関する告発問題

草柳はNHKラジオ第1放送で長年放送されていた『ラジオ名人寄席』で放送された音源を録音し、個人的に鑑定して、その結果を自身のホームページ上で長年にわたり公開していた。ホームページでは番組内で使用された音源の詳細が記載されており、NHK以外の収録で、市販されていない音源があると指摘。また、番組内において間違った音源元のデータ紹介があることを指摘していた[1]。また、過去に3回、NHKの視聴者センターに「『ラジオ名人寄席』で、民間放送で放送された落語を流しているが、おかしいので調べて欲しい」と、電話で報告をした事もあるという。

2008年2月、ある落語会の楽屋での雑談中に、「『ラジオ名人寄席』の番組内で使用している音源に問題がある」との話題が出て、同席していた元TBSラジオ社員の川戸貞吉が在籍当時に担当していた「『早起き名人会』で放送された音も流れている」と草柳が伝えると、川戸が「確認してみたい」との事で草柳が放送録音を貸し、川戸が確認をした所、「他の番組では一切使用していなく、市販もされていない」事を確認、川戸が、伝手を使いNHKに調査を依頼し「音源不正使用」が発覚した。

こうして草柳は「『ラジオ名人寄席』での音源不正使用」の件での告発側の人となり、川戸と共に、事情説明を求め、NHK番組関係者及び玉置宏との会合を持ち、責任問題から「玉置宏の番組降板」「番組打ち切り」の説明を受けた。また、玉置の個人的な責任として「横浜にぎわい座館長辞任」を迫り、玉置との会合を経て一旦は「横浜にぎわい座館長辞任」が受け入れられたため鉾を収めたように思われたが、横浜市の「横浜にぎわい座」運営関係者の慰留により館長辞任は撤回。これに不服を表明し、2008年3月31日に都内で川戸貞吉と共に反論の記者会見を行ったが、結局、関心を集めることはできず、一方、玉置は失意の中逝去した。

メディア出演

  • 2011年10月6日(火)(13日(火)(リピート放送))、23:00-23:55 BSフジ「アトリエ de 加山」:サブタイトル「落語と若大将」 番組出演:加山雄三 ゲスト:小倉久寛
    • 番組内で「録音技師の密かな楽しみ」と題してのコーナとして、VTR収録で、神奈川県横浜市の自宅で草柳本人のみが出演し、ラジオ、テレビ放送での落語番組の録音を保存し、整理しコレクションている事のなどのインタビュー的なもの。保存している音源は、2,100席。「キントト・レコード」を友人らと立ち上げ、マイナーな噺家の音源をCD化し販売もしている(番組内のインタビューより)

出版関連

 

外部リンク

脚注

  1. ^ マスメディアへの告発後、この『ラジオ名人寄席』の鑑定データは削除された。