近絶滅種
保全状況 (IUCNレッドリストカテゴリー) |
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絶滅 |
絶滅 (EX) 野生絶滅 (EW) |
絶滅危惧 |
絶滅寸前 (CR) 絶滅危惧 (EN) 危急 (VU) |
低リスク |
保全対策依存 (CD) 準絶滅危惧 (NT) 低危険種 (LC) |
その他 |
データ不足 (DD) 未評価 (NE) |
関連項目 レッドリスト 国際自然保護連合 絶滅危惧種 |
絶滅寸前(ぜつめつすんぜん、Critically Endangered)とは、IUCNのレッドリストによって定められた保全状況の一つである。ある生物種(または亜種)の個体数が極めて減少している場合、または今後個体数が激減すると推測される場合に、絶滅寸前種に分類される。その基準として、3世代以内に個体数が80%減少した(または今後減少する可能性が高い)種を絶滅寸前としている[1]。
概要
IUCNでは、生息調査が行われているものの、恐らく絶滅したと考えられる種については、絶滅種とはせず絶滅寸前種にカテゴライズしている。一方で、バードライフ・インターナショナルは、そのような種については「絶滅した可能性あり」(Possibly Extinct)というカテゴリーに分類すべきであると提案している。
日本の環境省が作成したレッドデータブックには、IUCNの絶滅寸前に相当するカテゴリーとして、絶滅危惧IA類が定められている。ただし、種を絶滅危惧IA類に選定する基準は、IUCNと全く同じではない。
種の例
IUCNのレッドリストで絶滅寸前とされている種として、以下のような種が挙げられる。
- モウコノウマ
- ハワイモンクアザラシ
- サオラ
- ヒロバナジェントルキツネザル
- ノグチゲラ
- タイマイ
- アベサンショウウオ
- オオチョウザメ(欧州では1982年から保護対象)
- イトウ
関連項目
脚注
- ^ “Apes extinct in a generation”. BBC (2005年9月1日). 2005年9月1日閲覧。