笹山晴生
笹山 晴生(ささやま はるお、1932年12月8日 - )は、日本の歴史学者、東京大学名誉教授。
経歴
東京市豊島区雑司が谷生まれ。父は元衆議院議員笹山茂太郎。熊本市で小学校を終え、1951年秋田県立横手美入野高等学校(現・秋田県立横手高等学校)卒業。55年東京大学文学部国史学科卒業。60年同大学院文学研究科博士課程単位取得退学、研究室助手となり、同年国史学科学生の樺美智子が安保闘争で死んだ時の国民葬では樺の遺影を掲げてデモ行進の先頭に立った[1]。
1964年名古屋大学教養部講師、66年助教授、68年東京大学教養学部助教授、1979年東京大学文学部助教授。85年教授。89年「日本古代衛府制度の研究」で東大文学博士。1993年定年退官、名誉教授。1993年から2003年まで学習院大学文学部史学科教授。学科主任も務めた。
宮中東宮御所において浩宮徳仁親王(当時)に日本史を講義。更に2004年から2005年までの間小泉純一郎総理大臣の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」委員を務めた。
研究
日本古代史専攻。古代日本の武力・兵制の研究者として著名。このほか山川出版社の高等学校用日本史教科書の執筆・編纂を担当。日本歴史学会会長、横手市史編纂委員、多摩市史編纂委員等も務める。
著書
- 『古代国家と軍隊 皇軍と私兵の系譜』中公新書 1975 のち講談社学術文庫
- 『日本古代史講義』東京大学出版会 1977
- 『日本古代衛府制度の研究』東京大学出版会 1985
- 『奈良の都 その光と影』吉川弘文館 1992
- 『平安の朝廷 その光と影』吉川弘文館 1993
編著
- 日本書紀 下 中央公論社、1987、訳文のみで中公クラシックス全3巻 2002
- 新日本古典文学大系 続日本紀 全5巻 青木和夫・稲岡耕二・白藤禮幸共編 岩波書店、1989-98
- 平安の都 古代を考える 吉川弘文館, 1991
- 日本古代史年表 上 東京堂出版, 1993
- 日本律令制の構造 吉川弘文館, 2003
- 日本律令制の展開 吉川弘文館, 2003
- 日本古代史年表 下 東京堂出版, 2008
記念論集
- 日本律令制論集 上下 笹山晴生先生還暦記念会 吉川弘文館, 1993
家族
参考
- 笹山晴生先生退任記念号 『学習院史学』2003-03
註
- ^ 「笹山先生から学んだこと」家永遵嗣『学習院史学』2003