白兵戦章
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白兵戦章(Nahkampfspange)は、ナチス・ドイツが1942年11月25日に制定した軍事勲章。戦車などによる機甲支援なしで近接戦闘をした軍人を顕彰するための勲章。軍服の左ポケットの上部に佩用した。同勲章には三等級が存在した。
- 銅章、15日の装甲支援なしの近接戦闘に対して叙勲があった。
- 銀章、30日の装甲支援なしの近接戦闘に対して叙勲があった。
- 金章、50日の装甲支援なしの近接戦闘に対して叙勲があった。
なかでも金章は騎士鉄十字章にも相当する名誉でアドルフ・ヒトラー総統が直々に叙勲を行うこともしばしばあった。負傷をした者や東部戦線に従軍している者は必要な近接戦闘日数が減らされることもあった。ドイツ国防軍では金章・銀章・銅章すべて含めて1800万人から2000万人もの軍人が叙勲している。武装親衛隊では銅章は3万6400人が叙勲、銀章は9500人が叙勲、金章は631人が叙勲した。
参考文献
- 「MILITARY FORCES OF THE THIRD REICH WW2ドイツ軍兵器集、火器/軍装編」(KKワールドフォトプレス、監修カンプ・グルッペ・ジーン)40ページ
- ロビン・ラムスデン著「ナチス親衛隊軍装ハンドブック」原書房 199ページ ISBN 4562029293 ISBN 978-4562029297