白兵戦章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
国防軍下士官に白兵戦章金章を授与するハインリヒ・ヒムラー親衛隊全国指導者。1944年10月

白兵戦章(Nahkampfspange)は、ナチス・ドイツが1942年11月25日に制定した徽章。

概要[編集]

一定期間、戦車などによる装甲兵力の支援なしで近接戦闘を行ったドイツ国防軍及び武装親衛隊の軍人が授与対象で、軍服の左ポケットの上部に佩用した。

この勲章には、授与基準を満たした近接戦闘を行った日数によって、金章、銀章、銅章の三等級が存在し、特に金章は、騎士鉄十字章にも匹敵する名誉でアドルフ・ヒトラー総統が直々に授与することもしばしばあった。

また、負傷をした者や東部戦線に従軍している者には、必要な近接戦闘の日数を減らすなどの調整が行われることもあった。

なお、ドイツ国防軍では金章・銀章・銅章すべて含めて1800万人から2000万人の軍人に授与された他、武装親衛隊では銅章が3万6400人、銀章が9500人、金章が631人に授与された。

種類と授与基準[編集]

Nahkampfspange Heer Gold.jpg
Nahkampfspange Heer Silber.jpg
Nahkampfspange Heer Bronze.jpg
金章 銀章 銅章
50日の装甲支援なしでの近接戦闘 30日の装甲支援なしでの近接戦闘 15日の装甲支援なしでの近接戦闘

参考文献[編集]

  • 「MILITARY FORCES OF THE THIRD REICH WW2ドイツ軍兵器集、火器/軍装編」(KKワールドフォトプレス、監修カンプ・グルッペ・ジーン)40ページ
  • ロビン・ラムスデン著「ナチス親衛隊軍装ハンドブック」原書房 199ページ ISBN 4562029293 ISBN 978-4562029297