畠中光享

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畠中 光享(はたなか こうきょう、1947年3月7日[1] - )は、奈良県出身の日本画家

1947年(昭和22年)、奈良県に生まれる。1970年(昭和45年)、大谷大学文学部史学科を卒業後、京都市立芸術大学専攻科修了。

1971年、パンリアル展(パンリアル美術協会)出品(81年退会)。以後、1973年山種美術館賞展(1975年、1977年、1989年)を始め多くの絵画展に出品。1977年シェル美術賞1978年、第1回東京セントラル美術館日本画大賞展大賞を始め受賞歴多数。

インドから日本にいたる仏教の展開に造詣が深く、作品もインドの風俗や仏伝ブッダ釈尊の伝記および思想)をはじめ、仏教を題材にしたものが多い。また、インドの細密画や染織品のコレクターとしても知られる。歴史的な作品の研究を通じてテーマを見出し、絵画制作をもって絵の本質と生き方を考えることを制作の信条とする。

2006年4月現在、無所属。京都造形芸術大学教授。

略歴[編集]

近年の代表作品[編集]

  • ブッダガヤ遠望(1998)
  • 祇園思惟行(1999)
  • 仏陀とその弟子(阿難)(1999)
  • 恒河朝帰行(2000)
  • 静寂阿弥陀経説法趾(2000)
  • 四門(2002)
  • 樹下還相(2002)
  • 寒い雨(2002)
  • とぶ時(2002)

主要著書[編集]

画集[編集]

  • ときめきの詩 畠中光享日本画展(有楽町西武,高輪アート、1991年)
  • 画文集「インド巡礼」ダルマ・ヤートラ(日本経済新聞社、1993年)
  • チンギス・ハーンの一族 畠中光享挿画展(株式会社三越、1997年)
  • 畠中光享の美意識 近作仏伝絵画とインド美術コレクション図録(株式会社アルティックス、2000年)
  • 畠中光享日本画展 日々行歩図録(日本橋三越本店、2003年)

編著[編集]

  • インドのミニアチュール(マリア書房、1981-1987年)
  • 東本願寺の障壁画(東本願寺出版部、1987-1989年)
  • インド染織美術 畠中光享コレクション(京都書院、1993年)
  • インド宮廷絵画(京都書院、1994年)
  • Textle art of INDIA(CHRONICLE BOOKS SunFrancisco、1996年)
  • 印度細密画(京都書院、1997年)
  • インドの染織 Hatanaka collection(京都書院、1997年)

脚注[編集]

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.488

外部リンク[編集]