田内初義

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田内 初義(たうち はつよし、1934年[1] - 2022年)は、日本の作家翻訳家アメリカ文学者。

親族に臨床検査技師として働きながら、カードマジックを趣味にしている田内 技がいる

略歴[編集]

長崎県壱岐生まれ。佐賀大学英文科に学ぶ。1955年「永遠に放つ」で『文藝』全国学生小説コンクール佳作、1958年「類人猿」で芥川龍之介賞候補。アイオワ州立大学大学院修士課程修了、大東文化大学文学部助教授、2005年定年。妻は書家の田内陽子(1948 - )。2022年5月1日、老衰のため死去。

著書[編集]

翻訳[編集]

  • 『愛の迷路』(アイザック・バシェヴィス・シンガー角川書店、海外純文学シリーズ) 1974、のち角川文庫 1990
  • 『約束』(ハイム・ポトク、角川書店、海外純文学シリーズ) 1976
  • 『羽の冠』(アイザック・バシェヴィス・シンガー、新書館、海外のロマンシリーズ) 1976
  • 『サキ短編集』(サキ講談社文庫) 1979
  • 『愛の旅路』(ドローレス・パーラ、角川文庫) 1983
  • 『消えてゆく部屋』(メルヴィン・ディクソン、砦出版) 1993

関連項目[編集]

参考[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「芥川賞のすべて・のようなもの」に1935年とあるが候補となった時の年齢から逆算したもので、『全国大学職員録』に従った。